最高年商200億円「池袋の不動産王」が《5億円》で描く「人生最後の夢」…「日本一危険な場所」で始めた「前代未聞のこと」
総額5億円
行き交う人の注目を集める珍スポットだが、そこにはある願いが込められている。 「駐車場の閉鎖を受け、所蔵するコレクションの一部を見てもらおうとひとつひとつ自分で並べるようになりましたが、ただ並べるだけでは意味がない。 ここは交通事故の多発地帯であり、『日本一交通事故が多い場所』という汚名を着せられていた。そこで、交通安全祈願として黄金の釈迦如来像を中央に設置ました。 『何の目的で?』とよく聞かれますが、交通安全祈願が主たる目的のスペースです」 黄金に輝く釈迦如来像は、200万人もの信者を抱える宗教法人が所有していたものであり、オークションで入札したという。 「詳しい金額は言えませんが、釈迦如来像の価値は数億円です。英国製の大砲は大阪万博で展示されたもの。実際に薩英戦争で使われたものであり、昭和45年に3400万円で購入しました。私のお気に入りのひとつです。 展示物については警察に届けを出しています。貴重なものを雨で濡らしたくない。本音を言えば、屋根を設置したいのですが、建築法の関係で断念しました」 現在600点を超える骨董品が展示されているが、「デゴイチ」の愛称で知られるD51形蒸気機関車のナンバープレート、 ブリヂストンが初めてつくった自転車などマニア垂涎のレアグッズも少なくない。総額にするとその価値はゆうに5億円を超えるという。
24時間寝ないで監視
「私にとってコレクションは人生の一部ですが、妻や子どもたちは一切興味を示しません。それどころか、口を開けば『早く処分して』ばかり。『俺が死んだら売れるから』と言っても、『いや、気持ち悪いし、怖いから捨てる』とにべもない。たしかに興味がない人からすればガラクタかもしれませんが…。 思い出の詰まったコレクションが捨てられるのは悲しい。そこで、私が元気なうちに、多くの人に見てもらおうと考えました」 展示品について加藤さんの説明を聞いていると、保育園児の一団が現れ、アンパンマンの巨大フィギュアに抱きついた。雑然と並べられた逸品珍品の中には、骨董品だけではなくガンダムやドラえもんの巨大フィギュアもある。まさに遊び心あふれる空間だ。 「面白くて珍しいものであれば何でもありです。小さな子どもが喜ぶ姿を見ると、こっちもうれしくなってしまう」 7月からは電飾によるライトアップを始めた。怪しくも煌びやかな光を放つ空間には深夜の訪問者も少なくない。盗難の心配はないのか。 「8台のカメラを設置し、私が24時間寝ないで監視しているので、盗難の心配はしていません。パトカーも頻繁に立ち寄ってくれます。実際、一度も盗難被害はありません。 むしろ、心配は見物される方の怪我です。先日も釈迦如来像の肩に立ち、記念撮影する大学生が現れて困りました。すぐ現場に駆けつけ、きっちり叱りました。 そもそも交通安全祈願を目的に始めたことですからね。それが原因で事故が起きてしまったら元も子もない。どれだけ効果があったのかわかりませんが、事故が減ったと聞いております。少しでも役に立てたのであればうれしい限りです」
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