女子野球は「W杯7連覇」でも注目されなかった。田中美羽選手が感じる「女性のスポーツ参加」の障壁
プレーよりも、ユニフォームの話
田中選手はパネルディスカッション後、報道陣の取材に応じた。 メディアでの取り上げられ方について改めて問われると、所属する読売ジャイアンツがこの夏、ジュエリーブランド・ティファニーとコラボした際のエピソードを紹介。 コラボユニフォームを着て阪神タイガースと試合をした際、メディアの報道が試合やプレーよりも、ユニフォームの話が中心だったという印象を語った。 「プレーよりも、どちらかというとユニフォームの話でした。もちろんそれもすごい嬉しかったです。そうやって取り上げられることで興味を持ってもらい、プレーを見てもらうきっかけの一つになるので。でも注目されるところとしては、そこ(プレー以外)が大きくなるのは確かにあると感じました」 男性カテゴリーと比べて 女性スポーツがプレー以外の面が取り上げられる傾向を変えようと、選手としてどんなことを意識しているのか。 「いま野球で言うと、大谷選手が『ホームランをたくさん打っている』『何キロだしました』というのがメディアに出ていて、私も『すごい』と感じます。自分にできないことができている人がすごいとなるので、それを叩き出すのが一つ。あとみなさんが見に来やすい場所、東京ドームや甲子園などで試合をする機会を増やしたいです」 「どうやったら試合情報がみなさんに届くのか。試合を受けて次も見たいと思ってもらうためには、プレーや自分の実力をあげると面と、盛り上げる面の2軸で考えないといけない。技術を上げる・追求するということは変わりません」