飲酒運転の身代わり依頼した疑いで女逮捕 原付きの2人死傷事故
飲酒運転の発覚を免れるために身代わりを依頼し、うその申告をしたとして、愛知県警春日井署は10日、春日井市林島町、マージャン店経営宮田昌子容疑者(57)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱)と犯人隠避教唆の疑いで逮捕し、発表した。宮田容疑者は「酒を飲んでいてばれるのが怖かった」などと容疑を認めているという。 署によると、宮田容疑者は6月10日午前0時10分ごろ、乗用車を運転し同市菅大臣町の市道交差点で2人乗りの原付きバイクと衝突。飲酒運転の発覚を免れるために経営する店のアルバイト従業員、森義久容疑者(34)=岐阜県多治見市赤坂町8丁目、犯人隠避容疑で逮捕=に運転の身代わりを依頼し、近所の住人の通報で駆けつけた署員にうその申告をした疑いがある。宮田容疑者に事情を聴いたところ、飲酒運転を認め、アルコールが検出されたという。 この事故で原付きバイクの男子大学生(18)が外傷性くも膜下出血で死亡し、同乗の女子大学生(19)もけがを負った。宮田容疑者にけがはなかった。現場は信号の無い交差点で、原付きバイク側に一時停止線があるという。同署が詳しい事故原因を調べている。(渡辺杏果)
朝日新聞社