李健太が無敗で王座奪取 藤田炎村との壮絶打撃戦を制す…日本Sライト級王座に初挑戦で完勝「絶対的な王者になる」
◆プロボクシング▽日本スーパーライト級(63・5キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇同級1位・李健太(判定)王者・藤田炎村●(9日、後楽園ホール) 日本スーパーライト級タイトルマッチは、挑戦者の同級1位・李健太(28)=帝拳=が初の王座獲得に成功した。チャンピオンの藤田炎村(29)=三迫=に挑んだ李は、猛牛のように突進する藤田に対し、サウスポースタイルから右のジャブを突き刺し、左右のステップでリングを大きく使い確実にポイントをゲット。3―0の判定勝ちで新チャンピオンに輝いた。 初めて手にしたベルトを肩にかけ「めちゃくちゃうれしいです。こういったけんかスタイルができるのもみせたかった」と、400人を超える応援団へ誇らしげに勝利を報告した。テクニックには定評があり、アウトボクシングは一級品。それでも、この日は堂々と打ち合いを挑み「ハートの強さ」も証明した。 大阪朝鮮高時代に高校6冠を達成。日本新となる62連勝をマークするなどアマ通算102勝10敗というレコードを誇る。プロ8戦目、無敗でのタイトル初奪取。目指すは「絶対的な存在になりたい。李健太には勝てないと言われるボクサーになる」と新チャンピオン。テクニックにハートの強さも持ち合わせる楽しみな存在だ。 戦績は李が7勝(2KO)1分け、3度目の防衛に失敗した藤田は12勝(10KO)2敗。
報知新聞社