古里の支援に感謝 パリ五輪バドミントン日本代表・大堀彩さん 現役引退報告のため浜通りを訪問
パリ五輪バドミントン日本代表で、17日に現役引退報告のため福島県富岡町役場や楢葉町の相馬屋(いわき市)パックご飯製造工場を訪れた会津若松市出身の大堀彩さん(28)=トナミ運輸、富岡高出身=は関係者に支援への感謝を伝え、記念品を渡した。 大堀さんは最後の大会となったワールドツアーファイナル(中国)から16日に帰国し、すぐに浜通りを訪れた。「富岡は古里で、バドミントンの土台ができた場所。生まれ育った福島で最初に報告したかった」と話した。 富岡町役場では山本育男町長や「双葉のオリンピック選手を支援する会」の青木淑子会長(元富岡高校長)、郡司完ふたば未来学園中・高校長、富岡高同窓会の小山和樹会長らからねぎらいの言葉を受けた。山本町長は「富岡の名前を全国に示してもらい、戦いぶりに町民も感動した」とたたえ、親善大使の就任などを呼び掛けた。大堀さんは「恩返しをしたいのでお声かけていただき光栄」と前向きに話し、ラケットとユニホームを町に寄贈した。
2017(平成29)年からスポンサーを務め、バドミントン仲間として大堀さんの幼少期から親交のある相馬屋の佐藤守利社長は「大器晩成という言葉があるが、大きな花を咲かせてすごい、最高のバドミントン人生」とねぎらった。大堀さんは「小さい時から遊んでもらい試合で負けて、泣いて。最後の最後まで見守っていただいた。立場は変わるがたくさん恩返しできるようがんばりたい」と笑顔で話した。 (相双版)