団地再生の新モデルになるか 「ソーネおおぞね」の試み(上)
専門学校生の力を借りて
施設の中でも中心的存在の「ソーネカフェ」。「このメニューを充実させることで、さらに賑わいのあふれる場所にしていこう」。そこで活躍してもらったのが、近くにある愛知調理専門学校1年生の生徒たちでした。 同校は普段から学園祭などで地域との交流を図っていました。大曽根住宅は同じく区内でも接する機会が少なかったといいますが、学校によると「生徒にとっても食材や客層などを踏まえて自ら考える力を養う、社会に出るための一歩になる」と考えたそうです。 生徒たちはまず7月に特別授業で施設全体を見学。ソーネカフェを「広くて開放的」「バリアフリー仕様でいろいろな人に配慮されている」などとチェック。雰囲気は「おしゃれ」という一方、「小上がり席があって食堂っぽさも感じる」などと分析しました。そして、特に客層が幅広いことを特徴として、サンドイッチと単品、スイーツの3部門でレシピを考案することにしました。その後、約2カ月の議論や試行錯誤を経て、先ごろ発表されたのはどんなメニューなのでしょうか。 ※団地再生の新モデルになるか 「ソーネおおぞね」の試み(下)に続く。 (南由美子/Newdra) <プロフィール> 南由美子/愛知県生まれ。飲料メーカーや編集プロダクション勤務を経てフリーのライターに。中部エリアの地域情報ポータルサイトや、広報誌での食関連記事などの制作に携わる。Newdraのメンバー。