リーグ戦再開も治らぬ佐藤輝明〝不発病〟阪神、サヨナラで3連勝も 自己ワースト96打席連続ノーアーチ「打ちたいけど…」
貧打病に悩む岡田阪神が21日、リーグ戦再開初戦となったDeNA戦(甲子園)で9回、1―0のサヨナラ勝ち。骨折離脱した木浪の代役・小幡竜平内野手(23)が殊勲打を放ち、2戦連続&今季3度目のサヨナラ白星で交流戦からは3連勝、首位・広島とのゲーム差を「1・5」に縮めた。 【写真】岡田監督は「球拾いやろ、それ」 外野でノックを受ける佐藤輝 この日から1軍昇格し即4番で起用された大山が、復調のマルチ安打を決めるも課題の打線は〝虎の子〟の1点での辛勝劇…。岡田彰布監督(66)は「まだまだ点が取れないのが続いているので、(もっと)点を取ってから。野手ミーティングでもっと点を取ろうと言ってたけど、今までと同じような展開。やっぱり野手がもう少し頑張らなあかん」と苦言を呈した。 指揮官はリーグ戦再開を前に「いかに自分の姿を取り戻せるかが大事」とナインに号令をかけていたが、不振続きの佐藤輝明内野手(25)の状態がまだ煮え切らない。守備特訓を課せられた2軍降格からの再昇格後も、打率・194(36打数7安打)で本塁打も打点もなし…。本塁打は4月21日の中日戦(甲子園)での決勝3号3ランを放って以来、出場24試合もない状態で、この日で自己ワースト更新の96打席連続ノーアーチという「不発病」に陥っているのだ。 振り返れば佐藤輝は昨年オフに単身渡米して米国トレーニングジム仕込みの新打法に着手。春季キャンプでの紅白戦、練習試合、オープン戦を含む実戦でも結果を残し、本人は「方向性は間違っていない」と手応えをつかんでいたが、肝心のシーズン本番で振るわないからマジで辛い…。 試合後の佐藤輝は「(本塁打を)打ちたいのは打ちたいですけど…また頑張ります」。いい加減、この男が爆発してくれないと阪神の連覇取りはおぼつかない。(岩﨑正範)