「推し活ライフへようこそ」”推しアイドル”との衝撃的な出会いから、大人の推し活のススメまで プロにノウハウを聞いた
今や日本人の3人に1人は<推し>がいる時代。アイドルやアニメ、キャラクターなどを<好き>という気持ちを超えて応援する活動=<推し活>という用語もすっかり浸透した。推し活にまつわる市場規模もますます成長しており、興味を持ち始めた人もいるはずだ。そこで『推し活を20倍楽しむ ~オルタナ好きの僕がグループアイドル沼に嵌った15年と学んだ秘訣20』の著者・中村辰之介さんに、自身の“推しアイドル”との衝撃的な出会いや、“大人の推し活”のノウハウを自身の経験から語ってもらった。 【画像】まさに「推し活」のガイド本! 中村氏の著書
■失意のどん底のなかで推しアイドルとの衝撃的な出会い、ハマるきっかけに
「CDショップの試聴機で初めて聴いたAKB48の『会いたかった』が、長年にわたるアイドル沼にハマったきっかけでした。それまでの僕は、“なかなか主人公が理解されない世界が歌われることの多い”オルタナ系ロックばかり好んで聴いていただけに、"好き"をストレートに伝えている自己肯定感に溢れたその歌詞に涙が止まらなくなってしまったんです。 ちなみにその日は新卒入社式。そしてその前日には、結婚を意識していた彼女に突然別れを告げられるという、失意のどん底にいたことも付記しておきます。単なるファンや好きを超えた『推したい』という感情は、人生を変えるほどの衝撃的な出会いをした時に湧き上がるものなのかもしれません」
■仕事とのバランスは? 大人の推し活のススメ
「僕は推し活が少なからずキャリアアップに繋がったと自負しています。というのも、推しの大切なイベントと仕事がバッティングしてしまった時、職場から『いつも頑張ってるんだから、たまには息抜きしておいで』と快く送り出してもらうために、<日頃から会社に貢献する>というスタンスで仕事をしていたからです。あるいは他の推し活をしている同僚にとっての大切な日は<自分がサポート>していたため、職場の人間関係も良好になりました。 推しがいる人にとって仕事はお金を稼ぐための手段であり、目的はあくまで推し。そうした優先順位はあれど、仕事を頑張れば頑張るほど、職場の人と仲良くなればなるほど、間違いなく<推し活も捗る>という相乗効果がある、という考え方もあるのではないでしょうか」