【狙い目は定価を下回るロレックス!?】腕時計投資家が教える「腕時計投資の極意3か条」とは?
今や高級腕時計はファッションアイテム、嗜好品であると同時に、資産として所有する人も増えている。せっかく高い買い物をするのだから、賢く損せず高級腕時計を買いたい。 【関連画像】「ロレックスの一生モノ」王者にして成功者のための時計!至高の3本を詳しく、写真を見る 今回は腕時計を投資の観点から研究、実践する腕時投資家、斉藤由貴生氏に損しない腕時計投資の極意を聞いてみた。
【質問1】腕時計投資に目覚めたきっかけは?「中学生の時、中古時計が買った値段より高く売れる可能性に気付きました」
腕時計投資を一言でいうならば、「資産を減らさず贅沢品を楽しむ」ということです。私が腕時計投資に目覚めたのは、中学生の時。当時は、個人でHP作成を請け負っていたのですが、特に営業をしていたわけでもないので、〝次の仕事〞が常にあるわけではありません。 そんな中、稼いだお金で憧れの腕時計を買いたいと思っても、現金がなくなってしまうのでは? と躊躇していました。しかし、中古腕時計を買えば「買った値段と同じぐらいで売れる」という可能性に気付き、購入を決意。購入するまでに、いろいろ調べていたら「買った値段よりも高く売れるかも」と欲が出てきたわけです。そこで、中3の時にアクアノートを62万円で購入しました。
【質問2】投資対象になる腕時計の条件は?また、その見極め方は?「今、値上がっている時計よりも今後値動きしそうな中古時計を狙う」
投資対象になる腕時計は、ずばり「値動きすること」です。多くの人は、現在の取引価格が定価よりも高いモデルを「定価で買う」ことに重きを置いています。しかし私の場合は、中古購入が基本。また、人気/不人気は関係なく、自分が気に入った腕時計を買うことにしています。 中古相場が定価以下という状態である腕時計でも、値動きするモデルの場合、「安い時に買って→高く売る」が可能です。ただし、マニアックなモデルの場合、売却方法の選定が重要です。買う際の戦略としては、定価や機能面からして現在相場が相対的に安価と思えるモデルを狙う(長期戦)ことと、みんなが欲しがる人気モデルを買う(短期戦)という2つの観点があります。
【質問3】今まで購入した中で最も価値の上がった腕時計は?「90万円で購入したノーチラスが1000万円以上の売値になりました」
最も価値が上がったのは、パテックフィリップのノーチラスです。私はこれを高1の時に約90万円で購入しています。私が買った際、だれもノーチラスを欲しておらず、16歳だった私は当時の大人から「それを買うなんて、君は時計をわかってないね」なんて批判されたほどでした。 しかし、その後ノーチラスは人気腕時計へと変貌。今では憧れ腕時計の代名詞的存在となっているわけです。私が買ったモデルの現在中古相場(売値)は1100万円以上。ずっと保管していたら、オーバーホール代を考慮しても1000万円近くは儲かった計算になります。ただ、私は1000万円になる前にノーチラスを売却。儲かったお金はもう少し控えめです。 16歳の時に約90万円で購入したパテックフィリップのノーチラス(3710/1A)。現在の中古市場では1000万円以上の値が付けられている。