テレビもねぇ! “三種の神器壊滅男”がプロジェクターの苦い経験を克服した話
リアルサウンドテック編集部による連載「エンタメとテクノロジーの隙間から」。ガジェットやテクノロジー、ゲームにYouTubeやTikTokまで、ありとあらゆる「エンタメ×テクノロジー」に囲まれて過ごす編集部のスタッフが、リレー形式で毎週その身に起こったことや最近見て・試してよかったモノ・コトについて気軽に記していく。 【写真】臨場感マシマシの映像が楽しめるプロジェクター『ASUS ZenBeam L2』 第13回は、社会人最初の住まいは“洗濯機なし”、次の住まいは“冷凍庫なし”(冷蔵機能のみ)、いまの住まいは“テレビなし”、「三種の神器壊滅男」こと動画クリエイター担当・丹治がプロジェクターをレビューします。 ・ロマンしか投影できなかった筆者のプロジェクター 「プロジェクターが投影しているのは映像ではない。ロマンだ」と考え、大学時代に一念発起して購入したプロジェクターは、すぐにメルカリ行きになりました。プロジェクターを使用しなくなった要因は主に2つです。 1つ目は三脚を使用するタイプのプロジェクターであったことです。ぐらつきにより、映像が上手く投影できない状態に。2つ目は画面出力サイズの調整が面倒だったこと。近すぎても遠すぎてもいけない距離感に「恋愛かよ」と思ってしまい、「もうPCでよくないか?」という結論に至りました。 観たい番組はPCやスマホで視聴できてしまう時代。現在はプロジェクターのみならず、テレビも手放してしまいました。それでも「大画面で映像を観たい心の炎は消えてないんだよなぁ」と思っていた矢先、ASUSのプロジェクター『ASUS ZenBeam L2』をお借りする機会をいただきました。 ・あの夏より短いセットアップに、プロジェクターへの思いが再熱! まず家に置いてみて驚いたのが、セットアップが簡単すぎる点です。Android認定TVボックスを接続。そして、本体をWi-Fiに繋いで、Googleアカウントにログインする。それだけ。以前のプロジェクターのセットアップは、体感的に2018年の金足農業の夏くらい長かったのに。進化に驚きです。 加えて、「瞬間オートフォーカス」により、すぐに大画面かつ高画質で映像を観れるため、スマホ閲覧よりM-1決勝で披露した令和ロマンの漫才の臨場感もマシマシです。これには、ボケの髙比良くるまさんも「やっぱプロジェクターだよなぁ!!!」と叫んでしまうでしょう。 ・大画面に適したコンテンツが量産される時代のお供に 近年、YouTubeアプリ内蔵のプロジェクターや大型テレビが増え、ボタン一つで閲覧可能に。それに伴い、従来のテレビ番組のように「ながら見」される需要に応えた1時間超えの動画を含むリッチコンテンツも散見されます。 そんな見応えのある動画はもちろん、映画やテレビ番組を小さな画面で観るのはもったいないかもしれない。そう思わせてくれるような映像体験でした。 ただ、筆者の部屋は狭いのでテレビを置けません。それでも、プロジェクターなら場所を取らないかつ画面サイズも自由自在なため、同じ境遇の方はもちろん、より大画面で映像を楽しみたい人にもおすすめです。
丹治健太