Xのブロック仕様変更で高まる期待、SNSの「Bluesky」に1週間で36万人が殺到、「カスタムフィード」機能で実現する新しいインターネットの広場
さらに10月、Xがブロック機能の仕様を変更すると発表した翌日の10月18日、Blueskyは2日で120万人の新規ユーザーを獲得したとアナウンスした。同時期、Xの「AI学習にユーザー投稿を活用できる」という規約もネガティブな話題となり、多くのクリエイターがBlueskyにアカウントを開設したようだ。 ■タイムラインを多層化できる Blueskyの最大の特徴は、ユーザーが自由にタイムラインをカスタマイズできる「カスタムフィード」機能だ。この機能が多くのユーザーをBlueskyに惹きつけている要因の1つとなっている。
カスタムフィードは、従来のSNSにおけるリストやハッシュタグとは異なり、より柔軟な情報収集を可能にする。ユーザーは特定のキーワード、言語、画像の有無などの条件を組み合わせて、自分だけの独自のフィードを作成できる。言い換えると、話題や興味関心を中心とした情報の流れを作り出すことができるのだ。 フィードの種類は実に多様だ。特定のアニメや動物に特化したフィードなど、ニッチな話題に焦点を当てたものも数多く存在する。さらに、プログラミング知識のある開発者なら、Twitterの「おすすめ」のようにユーザーの好みを学習するフィードを作ることも可能だ。これらのフィードは、Blueskyの投稿全体をさまざまな角度から切り取り、並列に存在する複合的なタイムライン群を形成している。
2024年4月時点で、約4万種類ものカスタムフィードが存在している。この数字は、ユーザーの創造性とBlueskyのプラットフォームの柔軟性を示す1つの指標と言えるだろう。 フィードの作成は、技術に詳しくないユーザーでも行えるよう設計されている。SkyFeedなどの外部ツールを使えば、簡単な操作でフィードを作れる。一方で開発者向けにはAPIも提供されており、より高度なカスタマイズも可能だ。この二段構えのアプローチにより、幅広いユーザーがそれぞれのスキルレベルに応じてフィード作成に参加できる環境が整っている。