四日市あすなろう鉄道の「高校入試乗車証」（提供写真）

三重県四日市を走る「四日市あすなろう鉄道」が実施している「高校入試応援キャンペーン」が「受験生に優しい」とSNSで反響を呼んでいる。 「受験生に優しい」とSNSで絶賛 このキャンペーンは1月から3月まで、高校入試日に実施されるもの。受験生が改札で受験票を提示すれば、合格祈願された「高校入試乗車証」がプレゼントされ、往復運賃が無料になる。 受験票の提示が必要とされることから、SNSでは、「これなら絶対に受験票を忘れない」「あすなろう鉄道の名采配」と四日市あすなろう鉄道に賞賛の声が寄せられている。 ⚫️SNSの反響に「うれしいです」 四日市あすなろう鉄道によると、このキャンペーンは近鉄から経営を引き継いだ2019年から毎年おこなっているという。弁護士ドットコムニュースの取材に対し、あすなろう鉄道の総務企画課担当者は次のように話す。 「あすなろう鉄道の立ち上げ当初から、学生の方々にたくさんご利用いただきたいと思い、キャンペーンを実施しています」 受験生にプレゼントされる「高校入試乗車証」は、沿線にある大宮神明社で合格祈願されているほか、「絶対に落ちない岩」として知られる御在所岳の「地蔵岩」が描かれている。これまでは「地蔵岩」の写真が印刷されていたが、今年からは昨年退職した運転士が描いた水彩画がデザインされているという。 今年はまず、1月20日に市内にある私立高校の入試に合わせて実施され、670人の受験生が利用したというが、思わぬ反応があった。 この乗車証をプレゼントしてもらうには、受験票の提示が必要となる。このため、エックス（旧ツイッター）では、「きっぷの引き換えに受験票を使うことで受験票忘れを防ぐ名采配」「受験票忘れて乗車することも防げて一石二鳥で良すぎる」と絶賛の声が上がった。 あすなろう鉄道の担当者は、こうした声に「うれしいです」と話している。 このキャンペーンは、今後、県立高校の入試日などに合わせ、1月26日、2月5日、2月6日、3月11日にも実施される。受験生は受験票を忘れず、乗車してほしい。