異例のFA加入!? 最下位球団に移籍したFA戦士6人
ストーブリーグで大きな注目を集めるのが、FA市場だ。今オフは山﨑福也投手が争奪戦の末、北海道日本ハムファイターズへの移籍を決断した。リーグ優勝チームから最下位チームへの移籍となったが、同様の事例も少なくない。そこで今回は、リーグ覇者から最下位球団にFA移籍した歴代選手を紹介する。 【写真】球界に衝撃…まさかの退団を経験した選手5人
今江敏晃(年晶)
・投打:右投右打 ・身長/体重:180cm/89kg ・生年月日:1983年8月26日 ・経歴:PL学園高 ・ドラフト:2001年ドラフト3巡目 来季から東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を務める今江敏晃(年晶)。2015年オフに千葉ロッテマリーンズから同年最下位の楽天にFA移籍した。 PL学園高から2001年ドラフト3巡目で千葉ロッテマリーンズに入団すると、2005年に三塁のレギュラーを奪取。同年は打率.310、8本塁打、71打点の好成績を残し、ベストナインとゴールデングラブ賞のW受賞を果たした。 2010年には打率.331、10本塁打、77打点と傑出した数字。日本シリーズでは2度のMVPに輝くなど、ロッテの中心選手となった。 2015年オフに新たな環境に身を置くため、FA権の行使を決断。楽天が獲得に乗り出し、加入が決まった。移籍後は故障に苦しんだが、2018年には打率.276、10本塁打と復活し、オールスターゲームにも選出された。 しかし、翌2019年は目の病気を発症し、26試合の出場に。同年限りでの現役引退を表明し、指導者の道に進んだ。一軍打撃コーチなどを経て、来季からチームの指揮を執る。
小池正晃
・投打:右投右打 ・身長/体重:182cm/88kg ・生年月日:1980年5月15日 ・経歴:横浜高 ・ドラフト:1998年ドラフト6位 国内FA権を行使し、古巣へ出戻りをした小池正晃。結果的にリーグ優勝球団から最下位の球団に移籍となった。 横浜高から1998年ドラフト6位で横浜ベイスターズに入団。2005年に2番打者に定着すると、同年は規定打席に到達し、打率.243、20本塁打、53打点、37犠打をマークした。 翌2006年も、リーグ最多の39犠打を記録するなど存在感を発揮。しかし、2008年は開幕から二軍暮らしが続くと、シーズン途中に石井裕也とのトレードで中日ドラゴンズに移籍。 移籍2年目の2009年は、101試合の出場で、7本塁打と持ち味を発揮。2011年にはリーグ優勝に尽力したが、同年オフに出場機会を求めて古巣・横浜へのFA移籍を決断した。 復帰初年度は88試合に出場したが、翌2013年は出番を減らし、同年限りで現役引退を表明。ラストゲームでは2本のアーチを描き、最高の形で現役生活に別れを告げた。