ドリ車のR32「スカイライン」を売却して家族用に三菱「デリカD:3」を購入! 日産「NV200」と同じボディなのにあえてOEM車を選んだ理由とは?
ドリ車を売ることを約束し、家族を説得
「家族からは、なんでこのクルマなの? と言われました。でも、奥さんはドレスアップなどを楽しんでいたユーザーだったので、スカイラインを売ることを条件に理解してくれたのです。ちょっと寂しかったのですが、ドリフト用の車両はかなり需要があり人気があったので、予想以上に高く売れました。そのおかげでこのカスタム代と、家族旅行の費用が捻出できました(笑)」 現状の仕様は、バンパーとグリルをNV200のUS純正へと変更。また、サスペンションとホイールを変更することで、ルックスを整えた。しかも、単純に低さを求めたのではなく、乗り心地を考慮した程よい低さがテーマ。 そのため、フロントサスペンションは愛用していたキューブに装着していたRS-R製を流用しつつ、それではストローク量が足りないため、カートリッジを日産「セレナ」用へ変更。リアもリーフの入れ替えなどで低さと乗り心地のバランスを追求している。長木さんはドリフトを長年楽しんできただけあって、乗り味の追求にも余念が無いのだ。
ベース車が珍しいこともあり、声をかけられる機会が増えた
「ワゴンとバンではリアのリーフサスペンションの厚みが違うので、多少は乗り心地が違うようです。いろいろとリアのセッティングを試していますが、まだ満足していません。ほかには、元がバンのため遮音性が低いので、内装にスポンジを追加して車内の静粛性をできるだけ高めています。ハンドルポジションに違和感があったので、じつは下方向に2センチほど下げるなど、見た目よりも快適性を重視した改造を追求しています」 今回のようにイベントにも参加するようになり、ベース車が珍しいこともあって声をかけられる機会が増えたそう。それを奥さまもお子さんも喜んでおり、今ではこの「NV200コンパクトカーゴバン風」のデリカD:3は、長木家の立派なファミリーカーとして認められているのだった。
酒寄俊幸
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