資金集めに挑戦、子どもたちのユニホーム新調 館山のミニバスケットチームの保護者ら(千葉県)
館山市のミニバスケットボールチーム「黎明MBC」に所属する小学生の保護者らが、子どもたちのユニホームを新調するため、企業の協賛で資金を集める取り組みに挑戦した。地域企業などからの支援で集まった約70万円を使ってユニホームを新調。子どもたちへの贈呈式を館山小学校体育館で行った。 黎明MBCは約30年続く伝統あるチーム。現在は館山市内を中心に小学1~6年生の16人が所属している。近年は部員数の減少に伴って運営の柱である部費収入も減少。保護者らは試合用のユニホームを新調したいと考えていたが、工面が難しく、同じものを12年間使い続けてきた。 そこで保護者たちは、子どもにユニホームなどを贈るための資金集めをサポートする企業「キッズサプライズ」(市原市)と協力して資金を調達することにした。保護者と指導者の“口コミ”のみで、地元企業や事業者、OBなど68件の支援が集まり、4月から3カ月ほどで目標金額を達成した。 贈呈式には約50人が参加。子どもたちを驚かせようと、事前には知らせずに実施した。 今回は、集まったお金でユニホームのほか、試合会場などで掲げるチームの横断幕も新調。保護者らのサプライズな演出に、子どもたちは歓声を上げて喜び、笑顔を見せた。 鈴木竜成キャプテン(館山小6)は、「こんなにたくさんの方に応援していただいていることを忘れずに、練習をさらに頑張っていきます」。外丸慶副キャプテン(北条小6)は「色んな方々の思いが込められたユニホームを着て試合するのが楽しみ」と声を弾ませた。 三浦祥範監督(49)は「今回新しく作成したユニホームは、現メンバーをはじめ、黎明の卒業生や地元企業まで大変多くの協力と応援を頂きました。今後もより一層練習に励み、頑張っていきます」とコメントした。 (安井咲子)