【2023年の日本車】大人気のSUVはスポーティモデルからラグジュアリー志向まで続々と登場
ただ車高を上げただけではない、新時代のSUVが登場
日本の経済を大きく支えている自動車産業。そんな我らの誇りでもある日本車は2023年も魅力あるクルマを登場させた。今回はそのなかでもとくに人気があるSUVを紹介する。SUVのカテゴリーでは、興味深い新たな取り組みをしたモデルがいくつか見られた。(Motor Magazine 2024年1月号より/文・岡本幸一郎) 【写真はこちら】2023年に登場した国産SUV&クロスオーバー(全12枚)
スバル レヴォーグ レイバック 2023年10月25日発表
レヴォーグ レイバックは、限られたラインナップの中で多彩なSUVを揃えたスバルとしても新しい「都会派SUV」として企画された。ちなみに、レイバックは英訳で「リラックスする」という意味があり、これを実現すべく落ち着いた乗り味を目指した。レヴォーグをベースに地上高を高めて大径タイヤを履き、コンセプトに即して内外装を専用に仕立てたモデルだ。 走りはスポーティさが売りのレヴォーグとは異質の、しなやかな乗り味とされている。
マツダ MX-30 Rotary-EV 2023年9月14日発表
マツダは、かねてから噂のあったR-EV(ロータリーEV)を、ついに世に送り出した。RX-8の生産終了から11年ぶりに復活したロータリーエンジンは、シリーズ式ハイブリッドの発電機となって復活を果たした。 観音開きのフリースタイルドアを持つ個性的なMX-30のBEVをベースに、新開発の発電専用のロータリーエンジンを組み合わせたPHEVで、17.8kWhのバッテリーを搭載しており、 最大で107kmのEV走行が可能となっている。 エンジンの運転時に往復運動がないロータリーエンジンは振動が少ないことが強みで、これはドライバビリティにも大いに期待できそうだ。
トヨタ センチュリー 2023年9月6日発表
日本のショーファードリブンの代名詞であるセンチュリーの追加モデルが新たにSUVに近い装いとなって登場し、大きな話題となったのも2023年だった。 トヨタはSUVとは自認しておらず、「新しいタイプ」と称している。しかし、海外にいくつかある超高級SUVに対するトヨタの答えと見てよいだろう。既出のセダンではなくハリアーやRAV4などと同じFF系モデル用のGA-Kプラットフォームをベースとしており、考え得る限りのラグジュアリーな仕立てと最新の装備が与えられている。 パワートレーンはトヨタの現行車種にはない、横置きの3.5L V6+モーターのPHEVとなる。また車両をユーザーの好みによってカスタマイズできるなどの特徴がある。