JR西の新型やくも、旧型「暗くて狭い」をどう克服? 目指したのは「我が家のようにくつろげる車内」
山陰は空港が充実しており、兵庫のコウノトリ但馬空港から山口の萩・石見空港まで3県に5カ所もある。それらは快適に過ごせる施設のモデルである。一方、鉄道は顧みられず、まずはキヨスクが消えてコンビニも入らない。駅前商店街は衰退している。それで駅に人が集まるはずもない。そうした状況が広まる中、それでは地元全体が廃れると地元も協力し、まずは「やくも」停車駅から様子を変化させて、点から線へ、線から面へと活性化の波を拡げてゆこうとの取り組みであると聞く。
極論すれば、現下の山陰地方の鉄道においては「やくも」が最後の砦である。これで人が呼べなかったら後はない、という状況の中で取り組みが始まったところである。
鉄道ジャーナル編集部