M-1ラストイヤー後に金属バットを待っていた地獄とは…あれから1年、二人が見る今年のM-1決勝前夜
1年後の金属バット#1
2022年12月、M-1ラストイヤーの準決勝で涙をのんだ金属バット。あろうことか集英社オンラインがインタビュー取材したのは、その敗退から数日後のことだった。あれから1年。再び金属バットに「M-1グランプリ」を聞く。今彼らの胸に去来するものは。 【写真】M-1ファイナリストさや香・石井が50万円の包茎手術で手に入れたもの
M-1決勝進出の同期芸人「嘘がないからおもしろい」
――M-1グランプリ2023ファイナリストが決定しました。決勝メンバーで特につながりのある芸人さんはいらっしゃいますか? 友保隼平(以下、友保) つながりですか? 全員ですよ。お笑いはファミリーですから。今年は誰でしたっけ、さや香、マユリカ、真空ジェシカ、ヤーレンズ……。 小林圭輔(以下、小林) モグライダー、くらげ、ダンビラムーチョ。 友保 ダンビラもいったんや。くらげもか。すごいな。ヤーレンズもやっと決勝行って、「変わんねえなぁ」っていう人生ボケ、出井ちゃんがずっとやってて。これで(人生)変わらんかったらもっとおもしろいんですけどねえ。ホンマに変わらへんなって。 ――出井さん、人生ニキって呼ばれてます。 友保 メガネコーヒーニキだったのに。 小林 人生ニキ(笑)。 友保 ちょっとクサいな、出井ちゃんもクサくなっちゃったかな。 小林 昔はシリアルキラーの情報集めてたなのにな。 友保 あと刃牙の全ページも記憶してたしな。同期なんすよ、出井ちゃん。(出井の)前の相方の、にっしゃんっていうデブがおるんですけど、とんでもなくマザコンで、とんでもなくだらしない。あいつが今どういう気持ちなんやろなっていう。 小林 うーん。 友保 セカンドギアというコンビでね、 2人ともなんか本出してたんですよ。売れてない芸人の“金の卵シリーズ”みたいなやつで。わしどっちも買ったんですよ。ちゃんと読んだんすけど、出井ちゃんのほうがおもしろかったんですよね。すべてにおいて、にっしゃんは負けてる。 ――残酷ですね。 友保 にっしゃんは変に文才があるんで、ちょけるんすよ。なんかエピソードトーク放り込んだりとか、ま、たぶん嘘やなっていう。そんな毎回毎回オチつかんぞみたいな。(エピソードが)多すぎて2冊だしてます。 で、出井ちゃんは自分が今までどうやって生まれて、どうやって芸人を始めて東京に出るってなってみたいなんをちゃんとまあ普通にバーっと書いてて、1冊だけ。完全に出井ちゃんのほうがおもしろい。嘘がないから。