“エラーの自虐ネタ”がSNSで大人気に。炎上を恐れるG.G.佐藤を変えた「野村監督の言葉」
自虐ネタを披露したら好意的な反応が多かった
――抵抗はなかったですか? G.G.佐藤:最初はめちゃくちゃ怖かったです。炎上するかな、怒られるかなと思っていたのですが、意外にも「勇気をもらいました」「元気をもらいました」といった反応が多くて。 「死にたい」と思ったような出来事でも、捉え方によってこうも変えられるのかと。タイムマシンに乗らなくても過去は変えられるんだ。失敗を恐れる必要はないんだと思い知らされましたね。 当時一緒に戦ったメンバーからどう思われてるのかなとか、申し訳ない気持ちはありますよ。だけど、田淵幸一さん(同オリンピックの野球日本代表ヘッド兼打撃コーチ)は「十分にエラーの元を取ったな」と言ってくれたりして…(笑)。見てくれているんだと思って嬉しかったですね。 ――逆にいえば、それだけ辛い出来事だった? G.G.佐藤:そうですね。ぶっちゃけ今でも悔しいですよ。侍ジャパン(野球日本代表)に選ばれてオリンピックやWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でやり返したいっていう気持ちもありますしね。 WBCで日本が優勝して選手たちが喜んでいる姿を見ると、嬉しい反面どこかで羨ましいなとか、自分たちが優勝して喜び合いたかったなって今でも思うので。 ――エラーに対しての激しいバッシングに対してどう思われていましたか? G.G.佐藤:新聞などにけっこう書かれていて、それを見た時は「とんでもないことをやってしまった」と思いましたが、こちらはプロですし選手なので、結果が出なければ何を言われても仕方がないですよね。
ボールじゃなくて「パンを落とす画像」で大バズり
――そのようなエラーをネタにSNSに注力されているわけですが、どこから着手されましたか? G.G.佐藤:最初にX(旧Twitter)でネタを投稿したらけっこう反応がよかったので、InstagramやTikTokでも同じような投稿をし始めました。 Xに最初に投稿した画像は、朝食でパンを食べていて落としてただけのものだったんですが、めちゃくちゃバズって。「(ボールだけでなく)パンも落としてるのかよっ!」って総ツッコミが入ったんです(笑)。いろいろなコメントはありましたが、結果的にフォロワーはかなり増えました。 ――どんなコメントが寄せられていましたか? G.G.佐藤:8割は好意的で2割は「ネタにしてんじゃねーよ」という声。今は割合が9:1の感覚ですが、1割の中に「擦ってんじゃねーよ」っていう声なんかがあったり…。でも否定的な声が出てきてこそ本物だと思っているので。3~4割出てきたら、それこそ本物じゃないですか。