「家には絶対行かせてもらえない」阿吽の呼吸で互いに1G1Aも…明桜エースが最高の親友にまさかのクレーム【選手権】
「遊びに誘うと断られるんですよね(笑)」
[高校選手権2回戦]明桜(秋田)2-0 名護(沖縄)/12月31日/駒沢 明桜は初出場の名護を相手に2-0で快勝。6度目の選手権出場で初勝利を挙げた。この記念すべき1勝に大きく貢献したのが、10番を背負う臼田成那だ。 【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新19代目の藤﨑ゆみあまで「歴代応援マネージャー」を一挙公開! 頼れるエースは前半、相手GKのビッグセーブにも阻まれ、チャンスを逃し続けていた。それでも「外し続けていたので、後半は絶対決める」と気持ちを入れなおし、まずは後半開始直後に縦パスで目黒琥珀の先制点を演出。そして、そのおよそ10分後、今度は目黒のクロスに巧みなヘッドで合わせ、貴重な追加点を奪ってみせた。 「これが全国で勝つ景色なのかな。初めて見れたので嬉しいです」と笑みを浮かべる臼田。初戦で飯塚に敗れた昨年の悔しさを、先発として経験しているだけに、喜びはひとしおだ。 「去年の飯塚戦ではボールに触る回数も少なくて、起点となれるような動きと安定感をつけないと全国では通用しないと分かりました。それにもっと決定力を上げないといけないなと。今は本当に当たり負けしなくなって、自分の思い通りの動きができるようになってきたと思います」 圧倒的な存在感を放つピッチ上の姿から一転、取材対応時は初々しさが印象的な臼田はまた、互いに1ゴール・1アシストをマークした“最高の親友”目黒に言及。「自分の欲しかったところにクロスが来たので、当てるだけでした」と感謝を伝えたうえで、茶目っ気たっぷりにこんなクレームを入れた。 「プライベートで、遊びに誘うと断られるんですよね(笑)。家には絶対行かせてもらえないので、ホテルとかでは一緒にいます。適当な冗談とか、たわいもない会話をしています」 憧れの選手に上田綺世を挙げ、「ボールは収まるし、ゴール前では結果を残すし、フォワードとして全部尊敬しています」と目を輝かせるエースは、明桜史上初めて戦う3回戦でも、大親友との阿吽の呼吸でゴールを陥れる。 取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)