<虎に翼>思いを告げた“優三さん”に視聴者「良かった…」仲野太賀が表現し続けてきた深い愛情が結実
伊藤沙莉がヒロインを務める連続テレビ小説「虎に翼」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第35回が5月17日に放送され、寅子(伊藤)が結婚した。それは、寅子を支え続けてきた優三(仲野太賀)が思いを打ち明けた、記念の日でもあった。(以下、ストーリーのネタバレがあります) 【写真】伊藤沙莉“寅子”と仲野太賀“優三”が結婚を決めた瞬間! ■寅子、ついに結婚 「虎に翼」は、日本初の女性弁護士の一人・三淵嘉子さんをモデルにしたオリジナルストーリー。第7週「女の心は猫の目?」では、司法修習を終え、正式に弁護士となった寅子の日々が描かれた。 なかなか依頼人が見つからない原因が、自分が未婚であることによる社会的地位の低さにあると考えた寅子は真剣に結婚相手探しを開始。すると、猪爪家の書生として長年そばにいた優三が「僕じゃダメかな」と名乗りを挙げた。話はとんとん拍子に進み、月末に2人は籍を入れた。 ■「僕はずっと好きだったんだけどね」 “社会的地位を得るための結婚”にも初夜はやってくる。初めての夜、そわそわしている寅子を安心させようと、一旦は「そんなに緊張しなくても、トラちゃんには指一本ふれたりしないから」と話した優三だったが、続けてさらりと「まぁ僕はずっと好きだったんだけどね、トラちゃんが」と思いを告げた。 優三は、高等試験に合格できなかった時点で自分の思いを封印したという。「でも、お父さんから話を聞いて、誰でもいいなら当たって砕けろ!って。だから、ご心配なく。トラちゃんに見返りを求めたりしないし、今まで通り“書生の優三さん”として接してくれてかまわないから」。寅子の負担にはなりたくない、そんな、どこまでも控えめな優三の告白だった。 ■ 視聴者も「やっと言えた!」“優三さん”2日連続トレンド入り これまで優三が寅子への思いを明確に表すシーンはなかったし、結婚相手に名乗りを挙げた時も「優三さんも社会的地位が欲しいと?」と聞かれて「はい、です!そうです!」と力いっぱい肯定していた。だが、ふいの告白にも唐突な印象はまったくない。優三役の仲野がさりげなく、ひっそりコツコツと積み上げてきた細やかな表現があるからだ。 2度目の高等試験を受けたいと両親に訴える寅子の隣で「僕からもお願いします!」とわが事のように一緒に全力で頭を下げるひたむきな姿や、試験に向けて必死で勉強する寅子を「疲れてる顔をしてるよ」と気遣う表情。寅子に向けられてきた愛情のこもった眼差しや、寅子を全力で応援してきた姿が、なによりの説得力になっている。「優三さんも社会的地位が欲しいと?」と尋ねられて一瞬目を泳がせるなど、本当の気持ちを隠そうとする姿も印象深い。 優三の秘めた思いは、視聴者にもしっかり伝わっていた。ついに思いを伝えた優三に、視聴者からも「良かった!優三さんやっと言えた!」「おめでとう!」といった祝福が続出。「優三さんの見返りを求めない愛が素敵すぎる」「優三さんのそういう奥ゆかしいところが本当に好き」といった声もあり、Xでは2人が結婚を決めた第34回に続けて「優三さん」がトレンド入りした。 だが、戦時色は濃くなっていく一方。5月20日(月)からの第8週「女冥利に尽きる?」予告では「私はどうすればよかったの?」と泣く寅子の姿も…。2人の幸せな結婚生活を願うばかりだ。