【韓国】軍は大統領拘束令状の執行阻止への協力を拒否か 「越権」判断との見方
韓国の国防省にあたる国防部が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の拘束令状が執行される際に、その阻止に協力しない方針を固めた。 2度目の拘束令状の執行を阻止するため、大統領警護庁が軍兵力を投入する場合、国防部はこの指令を取り消すか、停止させるという方針だという。韓国各メディアが9日までに報じた。 通常、大統領官邸では陸軍首都防衛司令部に所属する55警備団が外郭警備を担当する。1度目の拘束令状執行の際は、同部隊が1次防御を担当していた。しかし、今回は防御活動に加わらない方針という。55警備団は、韓国軍の防衛司令部所属だが、大統領警護庁に配属されている。大統領警護庁が作戦統制などの全般的な指揮権を持っているが、拘束令状執行を阻止することを指示するのは「越権」というのが、軍当局の判断のようだ。 警察も防御に消極的で、2度目の防御は大統領警護庁だけが執行の阻止に動く可能性がある。