富山はやっぱり…とろろ昆布でめしと酒! 「孤独のグルメ」にも出た銘店居酒屋「舞子」の海の幸は言葉にならぬ旨さ 久住昌之・するりベント酒
小腹も満たし、ひと風呂浴びて、もう万全。宿から歩いて舞子に向かう。今日が4回目。ここは富山湾の海産物を中心に、本当に何を食べてもおいしい。まずはビールで風呂上がりの喉を潤す。ウマイっ。
セイコガニがまず最高で、早々と日本酒に切り替える。今回は、目の前で女将が捌いた氷見の寒ぶりが最高に旨かった。こんなにおいしいブリ刺は初めてかもしれない。いや初めてだ。
白エビの刺身も素晴らしかった。アオリイカもねっとり旨かった。白子の昆布焼きがもう・・・。言葉にならぬ。
そう言うわけでうまい肴でうまい酒を呑んで、げんげ(深海魚)の汁で締めた。
いい気持ちで歩いて宿に帰る。酔い覚ましにいい。
そして、寝巻きに着替えて、冷蔵庫で冷やしておいた玉旭をカシュっと開け、白とろろのおむすびだ。これが本日のごはん。二度締めのベント酒。
驚いたことに、おにぎりの中に梅干しが入っていた。これがこのタイミングでうまい!あとは歯を磨いてベッドで夢の中だ。富山はいいとこだなぁ。
(マンガ家、ミュージシャン 久住昌之)