今季限りで大分退団の梅崎司、37歳で現役引退を発表「諦めずに挑み続けた自分を褒めてあげたい」
大分トリニータは11日、同クラブに所属するMF梅崎司が、2024シーズンをもって現役を引退することを発表した。 【ハイライト動画】大分の今季ホーム最終戦 梅崎については、今月2日付で、今シーズン限りで大分を離れることがクラブを通して発表されていた。同リリースの翌日に行われた2024明治安田J2リーグ第37節ザスパ群馬戦(○2-1)では、20試合ぶりにリーグ戦のピッチに立ち、本拠地『レゾナックドーム大分』にてファン・サポーターへ退団の挨拶を実施。今後については未定と伝えられていたものの、今季限りでスパイクを脱ぐ決断を下し、クラブを通して正式に発表された。 現役引退に際し、梅崎は大分を通して、次のようにコメントを発表している。 「今シーズンをもってプロサッカー選手としての活動に1つの区切りをつけることにしました。僕のプロサッカー選手生活を振り返ると山あり谷ありの連続でした。大きな悲しみ、大きな苦しみを味わうことが多かったですが、それ以上に大きな歓び、大きな感動を沢山の方々と共に分かち合うことが出来ました」 「そして怪我との戦いもありました。大怪我もあり、手術も6度経験。絶望するような状況もありましたが、その度に助けてくれる人が僕の周りには沢山いました。本当に人に恵まれていたと感じています。僕の事を僕以上に心配したり歓んでくれるファン、サポーターの皆さんの存在は僕にとって財産です。怪我や苦しみを乗り越え、皆さんと本気で歓びあった感動は僕にとって宝物です」 「また、大分トリニータ、浦和レッズ、湘南ベルマーレと素晴らしい仲間が出来、多くの素晴らしい経験をさせてもらいました。プロサッカー選手として、20年間、本気で挑み続け全力で駆け抜けてきました。その足跡が自分の中にしっかりあります。やり切れた選手生活だったと胸を張って言えます。ボロボロになるまで、どんな状況でも自分と向き合い、諦めずに挑み続けた自分を褒めてあげたいです」 「今後についてですが、今までもプレーする中で、自分を育てていただいたサッカー界に恩返しがしたいと思っており、その気持ちに従い、指導者というステージでチャレンジをしていきたいと考えています」 「最後になりますが、現役生活の最後に自分を育ててくれた大分トリニータに戻ってくる事ができ、本当に幸せでした。最高の選手生活でした。皆さんからいただいた大きな愛をお返しできるよう、本物の歓び、感動を伝えられる指導者になれるよう、挑んでいきます。20年間ありがとうございました!」 梅崎は1987年2月23日生まれの現在37歳。大分のU-18出身で、2005年にトップチームへ昇格した。プロ2年目で大分の主力に定着すると、同年9月には日本代表デビューも飾る。シーズン終了後には当時リーグ・ドゥ(フランス2部リーグ)のグルノーブルへ期限付き移籍。フランスの地ではわずか5試合の出場にとどまり、わずか半年で大分へ復帰すると、2008年には浦和レッズへ完全移籍した。 浦和では在籍2年目から背番号「7」を託され、10シーズンにわたって活躍。公式戦通算262試合出場33ゴールを記録し、JリーグYBCルヴァンカップやAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のタイトル獲得を経験した。2018年からは湘南ベルマーレでプレーし、加入初年度にはJリーグYBCルヴァンカップ初優勝にも貢献。3年半在籍した後、2021年7月に約14年ぶりに大分への帰還を果たした。 加入後はケガに泣かされる時期もあったものの、昨季は背番号を慣れ親しんだ「7」に変更しただけでなく、育成組織出身選手として初となるキャプテンにも就任。明治安田J2リーグ21試合のピッチに立って1ゴールを記録したが、キャプテンの座をFW渡邉新太に譲って迎えた今季は、負傷にも悩まされ、2024明治安田J2リーグで6試合出場1ゴールという個人成績で終了。大分では公式戦通算116試合のピッチに立ち、13ゴールをマークした。
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