【からつボート(モーニング)GⅢウエスタンヤング】末永和也インタビュー「何としてもV」/15日開幕
ボートレースからつ(佐賀県唐津市)のGⅢ「第11回ウエスタンヤング」が15~20日に開催される。30歳未満のヤングレーサーの晴れ舞台であるプレミアムGⅠ「ヤングダービー」(9月。今年は群馬県・桐生で開催)へのトライアル競走。兵庫支部以西(兵庫、徳島、香川、岡山、広島、山口、福岡、佐賀、長崎)の若手の勝率上位が出場し、優勝者はヤングダービーへの優先出走権を得る。このうち、養成所で勝率1位&チャンプに輝いて以来、順調に成長を続ける地元の末永和也(25)に意気込みを聞いた。
「からつは自分らしさが一番出せる」
――地元佐賀勢にぜひとも頑張ってもらいたい開催です。 「自分はこれまでルーキーシリーズでもあまり結果を出せていない(とはいえ23年に福岡と芦屋でV)のですが、今回は何としても優勝しなくてはという気持ちで臨みます」 ――からつへの思い入れは特別ですね。 「小さい頃から見てきたし、選手になってからはたくさん練習している水面。自分が一番いいターンをできる水面だと思っています」
水面の硬さが自分に合う
――ほかの水面とは何が違うのでしょう? 「水面の質なのか、水面自体が乗りやすいんですよね。海水よりも、からつなどの淡水の方が好きなんですが、淡水の硬さがいい。その方が舟の向きも旋回中の安定性も自分は得やすいです」 ――からつに大きく育ててもらった、ということも話していますね。 「今のターンが磨かれたのも、からつで練習させてもらえているおかげ。勝手に水面を使えるわけではないので、関係者の方々がその時間を設けてくださっているからこそ。それに、レース場のSNSでは佐賀の若手のことをよく取り上げていて、有名にしようと後押しをしてくれている。オールスター(ファン投票で出場権)に出られる選手になれるなんて思ってもいなかった(昨年、今年と2年連続で出場中)。本当に感謝しています」
原点は諦めの悪さ!?
――からつで鍛えたそのターン力で、本当によく追い上げる。その原点はどこに? 「何でしょう。諦めが悪いんですかね(笑)。師匠の上野真之介さんに出足型の調整を教えてもらってやってきたので、乗りやすくて自然と前を追えるようになりました。ターンでファンを魅了したいとも思うし、自分も道中で抜く方が面白いです」 ――養成所時代から今のスタイルですか。 「どうしたらターンが早くなるのかは、養成所時代からずっと試していた。でもウイリー(ターンでへさきを浮かせる、スピードアップにつながる高等技術)は全然できなかった。師匠に教わりながら、からつで練習する中でやっとできるようになった。ものになってきたのはここ2年ぐらいかな。師匠のおかげです。でもまだまだ完璧ではないですけど」 ――2年前の多摩川ヤングダービーは、まさに追い上げで優勝するかというレースでした(2番手から先頭を追い詰めたが、最終ターンで大失敗し6着)。 「あれはファンにも周りの選手にも本当に申し訳なかった。でも、そこで失敗したから自分のスタイルを変えるというのも違うと思う。ファンも追い上げを見たいだろうし、スタイルは変えずにいきたいです」