「山形村日用市」住民交流の場に 長野県東筑摩郡山形村
長野県東筑摩郡山形村の村民交流の広がりや、活気づくりを目指した日曜朝市「山形村日用市(にちよういち)」が3日、村ミラ・フード館前の広場で始まる。村出身の小林聖也さん(35)=下大池=が実行委員会を立ち上げて新たに運営し、毎月第1日曜日に開く計画だ。課題になっている地域コミュニティー希薄化の背景に住民のコミュニケーション不足があると感じ、地域の人が気軽に集って会話や食事を楽しみ、知り合える場を作ろうと企画した。 初回は午前9時~午後1時に開き、村内や松本市の飲食店、クラフト作家らが10種のブースを出店。焼き菓子、パン、コーヒー、布雑貨、アクセサリーなどを販売する。企画に賛同する人が集まり、今後も出店者や運営の仲間を広げたい考えだ。 小林さんは中学校卒業まで村で過ごした。長野高専(長野市)卒業後、東京都や長野市で暮らしシステムの設計・開発やウェブデザインの仕事に携わった。5年前に村に帰郷。現在は独立し、企業や商品の価値を再構築するリブランディングデザイナーとして働く。 地元を離れて村の良さや生かしきれていない魅力を感じ、いずれ村に戻って地域のためになることをしたいと考えてきた。旅先で訪れた漁師町の活気ある朝市を一つのヒントに日用市を構想し、地元の幼なじみや家族を通じた知り合いの応援で実現にこぎつけた。小林さんは「村の中の人たちが元気だとそれが波及して村全体の活気につながっていくと思う」と話し、村の活気の源の一つになる文化として朝市が根付くことを願っている。 雨天決行。日用市のインスタグラムで詳細を案内している。問い合わせは小林さん(電話090・4244・8193)へ。
市民タイムス