女子日本代表が中国遠征を2連勝で終了…恩塚HCは結果に手ごたえ「練習の成果を出してくれた」
5月28日から6月8日にかけ、「第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)」に向けた第3次強化合宿を開催している女子日本代表(FIBAランキング9位)。6月5日・7日には中国代表(同2位)との強化試合に臨み、2連勝で海外遠征を終えた。 【動画】パリ五輪出場を決めたOQT・カナダ戦をもう一度! 5日の第1戦では赤穂ひまわりが15得点、山本麻衣が13得点、髙田真希が12得点とスコアをけん引し、司令塔の町田瑠唯も6アシストで円滑なオフェンスをサポート。61-58で日本が試合を制し、恩塚亨ヘッドコーチは「出来としては50点くらい」と選手たちのパフォーマンスを評価した。日本バスケットボール協会が公式サイトでコメントを伝えている。 「まだ選考段階ということもあり、息の合わなかったところもあると振り返って思います。選手たちはその難しい状況でもポジティブにプレーし、徐々に自分たちのバスケットを表現してくれました。中国はベストメンバーではなかったものの、非常にエネルギッシュでディフェンシブなチームでした。私たちが準備してきたオフェンスが、中国に守られてうまく機能しなかったこともありました」(恩塚HC) また、キャプテンを務める林咲希も「選考を兼ねている試合ということもあり、チーム全員が少し力が入っていたかもしれません」とプレーを振り返る。まだ練度の浅い部分があると言及しつつ、「これからもっと良いバスケができるようにしていきたいです」と今後の成長について意気込んだ。 7日の2戦目では、74-56と十分なリードを保って日本が勝利。山本麻衣が11点、馬瓜ステファニーと髙田がともに10得点を挙げ、チームハイのポイントをマークした山本は「第1戦でうまくいかなかったところをチームでミーティングをし、自分たちのやることを明確にしたことで、この試合にしっかり出すことができました」と第1戦からの改善に触れている。 ゲームでは約20センチの身長差があるヤン・シュユとマッチアップした山本。サイズと実力を兼ね備えるタレントに手を焼いたようだが、「スキルやゴールへアタックするタイミングなどをしっかり出せば負ける相手ではないとも思った」と、第1戦で感じた手ごたえをもとに自身のプレーへつなげたようだ。 恩塚HCも「選手たちがしっかりとアジャストしてくれて、練習の成果を出してくれました」と、第2戦での戦いぶりは好感触。日本の強みである速さとシュート力を発揮できるような戦術を再確認して試合に臨んだと振り返り、「オリンピックへ向けたセレクションがある難しい状況にもかかわらず、ポジティブに良いエネルギーでプレーしてことをうれしく、誇らしく思っています」と、激しい競争に身を投じている選手たちをねぎらった。 8日に本強化合宿を終える日本は、6月20日・21日に「三井不動産カップ2024」でオーストラリア代表(同3位)、そして7月4日・6日には東京・有明アリーナでニュージーランド代表(同26位)との強化試合に挑む。来るパリ五輪に向け、海外勢との対戦で練度を高めていきたいところだ。
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