【アイスリボン】IWGP女子王座戦はまさかの結末 藤本つかさの右ヒジ負傷で岩谷麻優がV6
女子プロレス「アイスリボン」マットで行われたIWGP女子王座戦(23日、東京・後楽園ホール)はスターダムの王者・岩谷麻優(31)がレフェリーストップによりアイスリボンの挑戦者・藤本つかさ(40)を退け、6度目の防衛に成功した。 新日本プロレス、スターダム以外のリングで初開催となった同王座戦では、〝ミスターIWGP〟こと永田裕志(56)が立会人を務めた。大「麻優」コールに包まれた舞台で、2人は緊張感あふれる攻防を展開。お互いにサッカーボールキックを撃ち合うと、藤本のミサイルキック、極楽固めに対し、岩谷もトペ・スイシーダで応戦し、一進一退の攻防が続いた。 ハプニングに見舞われたのは15分過ぎだ。藤本がビーナスシュート(三角跳び式延髄斬り)を放った直後、落下した際に右ヒジを負傷。異変を察知した岩谷は「もうここで終わりにしよう」と訴えたが、藤本は「まだやれる!」とリングに立ち続けた。 直後にツカドーラ(回転エビ固め)をキャッチした岩谷が滞空時間の長いジャーマンを放ったが、エルボー合戦に入るかと思われたときにレフェリーが試合をストップ。藤本の右ヒジ負傷によるレフェリーストップ負けとなった。 不完全燃焼となった岩谷は「藤本つかさ、痛いよね。自分も赤いベルト(ワールド王座)、開始2分30秒でヒジを脱臼してチャンピオンを剥奪されたことがあって。あなた、よく今、リングに立ってられるね。すごいね。やっぱ、とんでもねえわ。あなたはやっぱりアイスリボンの象徴。戦ってあなたの強さ、感じることができました」と挑戦者をねぎらった。 さらに「正式にあなたから勝って女子プロレスのアイコンだと言いたかったけど、引退しちゃダメだよ。全然、まだまだ先。限定復帰とかじゃなく、またケガ治して。その時までチャンピオンでいるから、このベルトをかけてもう一度戦ってください」と呼びかけ、藤本の左手を握った。 岩谷は昨年4月にメルセデス・モネを破り同王座を奪取。これで林下詩美、ステファニー・バッケル、朱里、白川未奈、Sareee、そして藤本を退けた。
東スポWEB