20年間で「最低賃金の上げ幅」が1番小さい都道府県はどこなのか 約2割の人が知っていた
2004年度からの20年で最低賃金の上げ幅が1番大きい都道府県は神奈川県です。では、上げ幅が1番小さい都道府県をご存知でしょうか。 ◆【写真2枚】最低賃金の上げ幅ランキング(小さい順)を見る 今回、アンケートを取ったところ、全体の約2割が知っているという事実が判明しました。 記事後半では、「最低賃金の上げ幅が1番小さい」都道府県の経済面を紹介します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
最低賃金の上げ幅が1番小さい都道府県はどこ?
LIMO編集部が全国の10歳代~60歳代の男女100名を対象に、「石川県」「岐阜県」「奈良県」「和歌山県」の4択のうち、「2004年からの20年で最低賃金の上げ幅が1番小さい都道府県はどこでしょうか」というアンケートを取ったところ、全体の30%が奈良県と回答。 次に多かったのが29%の和歌山県。そして24%の石川県、17%の岐阜県という順番になりました。 ちなみに各県の人口は岐阜県・191万4063人、奈良県・128万5733人、石川県・109万9086人、和歌山県・ 88万787人です(2023年9月1日時点)。
4つの県の「最低賃金の上げ幅」を比較すると…
厚生労働省が公表した「平成16年度地域別最低賃金額改定状況」と「令和6年度地域別最低賃金改定状況」を比較してみると、2004年度から2024年度の20年で最低賃金の上げ幅が1番小さい都道府県は岐阜県です。 気になる上げ幅は332円で、2004年度の最低賃金が669円、2024年度が1001円。20年での上げ幅は一番小さい岐阜県ですが、2024年度の最低賃金である1001円は、全国で16番目の高さとなっています。 また、上げ幅が最も大きいのは神奈川県の454円(2004年度・708円、2024年度・1162円)で、最低賃金が最も高いのはどちらも東京都(2004年度・710円、2024年度・1163円)でした。
岐阜県の県内総生産は8兆110億円
ここからは、20年間で最低賃金の上げ幅が1番小さい岐阜県について紹介します。 日本のほぼ中央に位置する岐阜県。岐阜県北部の飛騨地域は、御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳といった、標高3000メートルを超える山々が連なっています。南部の美濃地域は、濃尾平野に木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が流れ、長良川中流域は環境省認定の「名水百選」に選ばれるほどの清流です。 人口10万人以上の都市は、県庁所在地である岐阜市(約39万人)。大垣市(約15万人)、各務原市(約14万人)、多治見市(約10万人)となっています。 経済面を見てみると、2021年度の県内総生産は8兆110億円、経済成長率は4.0%。県民所得は6兆641億円、1人当たりの県民所得は309万2000円でした。 いかがでしょうか。今回は20年間で最低賃金の上げ幅が1番小さい都道府県について紹介しました。 ●調査概要 調査日:2024年10月10日 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
参考資料
・クロス・マーケティング QiQUMO ・岐阜県「岐阜県の人口・世帯数月報202409」 ・奈良県「推計人口調査」 ・石川県「石川県の人口と世帯」 ・和歌山県「調査統計課(和歌山県統計情報館)」 ・厚生労働省「平成16年度地域別最低賃金額改定状況」 ・厚生労働省「令和6年度地域別最低賃金改定状況」 ・岐阜県「令和3年度県民経済計算結果(詳報)」
小野田 裕太