木村英子氏「障害者介護の問題、国会で取り組む」 れいわ2議員が初登院
参院選を受けた臨時国会が1日、召集され、「れいわ新選組」から初当選した重度障害者の木村英子氏(54)と難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の舩後靖彦氏(61)が初登院した。 木村氏は午前9時過ぎ、ワンボックス車から大型車いすに乗って国会正門前に降り、支持者らの前で「皆さんのおかげで私は参院議員になることができました」とあいさつ。「重度障害者が初めて当選したということでいくつかの問題に直面しました。参議院の皆さまには、迅速に対応していただき、物理的な障壁を取り除いていただき、本当に感謝しています」と本会議場などのバリアフリー化を進める参議院に対して謝意を述べた。 ただ一方で「私たちは介護者がいなければ生きていくことができません」と訴え、木村氏らが議員活動に際して必要な介護費用について、当面参議院が負担することになった対応などについて言及。「私たちが求めてきた、介護を必要とする障害者が重度訪問介護サービスを使って就労するという要望は認められませんでした」と指摘し、「制度の改正には時間のかかる、この大きな問題を改善していくために、これからは国会の中で頑張って取り組んでいきたいと思います」と意気込みを語った。