【フィギュア】4連覇の坂本花織 全日本選手権を〝通過点〟と捉える理由「最終の目標は五輪」
フィギュアスケート女子で世界王者の坂本花織(シスメックス)にとって、今年の日本一決定戦は〝通過点〟という認識だ。 22日に行われた全日本選手権(大阪・東和薬品ラクタブドーム)のフリーでは149・76点をマークし、合計228・68点で優勝。史上9人目の4連覇を成し遂げ、世界選手権(来年3月、米国)の代表に決まった。演技後には「最初は息が荒くなるぐらい緊張していたけど、だいぶ曲が鳴るまでには落ち着いたので、本番は思ったより落ち着いていた」と安堵の表情を見せた。 指導する中野園子コーチは演技前に「4連覇できるのはあなただけ」と声を掛けたが、必要以上には意識しなかった。「今季と来季を2年つなげて考えていきたいとずっと言ってきた。最終の目標は(ミラノ)五輪なので、前ほど(全日本選手権に)重きを置きたくないというのもあるが、優勝はしたいという気持ちは忘れずにやっている」と心境を明かした。 世界選手権では65年ぶりの4連覇に期待が集まる。プレッシャーの大きい戦いとなるが「すごく重要な大会だなと思っているので、守りに入らず攻めの姿勢でいけたら」ときっぱり。ミラノ五輪に向けて、1つでも多くの学びを得たいところだ。
東スポWEB