福井県若狭地方に若者を呼込む「若女将インターン」とは?
昨年8月上旬、若女将としてインターンに参加した東洋大学国際観光学科3年の荒井栞さん(21)は、「一度に20人が出入りする宴会室で、食事を配膳するタイミングが難しかった。運ぶ料理は重く、結構な重労働でした」と振り返ります。 荒井さんは、2年前に宮崎県高千穂町が実施した「地域づくりインターン」にも参加しました。両町の違いについて、「高千穂は林業の町、若狭は漁師の町。魚など、いま手に入れた素材をどう活用しようかと工夫する商人気質を若狭の人々に感じました。海、魚、水とこれほど水の恵みを感じたことがありません」と話していました。 荒井さんは、現在、就職活動中ですが、そのかたわら同町の観光サポーターとして、同町の郷土料理やイベントなど素晴らしさを発信しています。荒井さんに限らず、「若女将インターン」に参加した学生のほとんど全員が観光サポーターに登録しているそうです。 同町では「まだ若女将は誕生していないが、ネットによる情報発信だけでなく、東京や大阪で開かれる町の出向宣伝の手伝いをしてくれるなど活躍してくれており、事業を継続して行きたい」と草の根の若狭町ファンが増えていることに手応えを感じています。 事業に関する問い合わせは、若狭三方五湖観光協会(電話:0770-45-0113)まで