還暦直前でスクワット200kg!焼肉90人前食べる!元気すぎる59歳 筋肉大好きな娘に「いつまでもカッコイイ父でいられるように」
「高重量でトレーニングしようと思ったことはないです。ただ、好きでやっていくうちにどんどん重量が伸びていっただけの話で」 【写真】500kg超えレッグプレスも 齋藤敦さんの迫力トレーニング 180kgを10回、200kgを8回のフルスクワットを終えた齋藤敦(さいとう・あつし/59)さんはそう答えた。年齢を感じさせないパワフルなトレーニングをする人がいる。ゴールドジム行徳千葉店で名物となっている人物を追った。
強い男への憧れから培われた 齋藤さんのマッスル遍歴
「すごいと言われたことがあるのは、セーフティスクワット310kg、ダンベルベンチ片手60㎏、フラットベンチ160㎏、デッドリフト230㎏、トップサイドデッド300㎏あたりだと思います。全てセットを組んでの重さですね。一発挙げで記録を作る試みはしたことがないので、マックス重量は分からないです」 20代でも「強い」重量を挙げ続ける瑞々しい筋肉は、還暦目前とは確かに思えない。トレーニング歴は25年は超えていると語る。齋藤さんが求めるものは非常にシンプル。健康で強い身体だ。 「僕は165cmと小柄なので、強い男への憧れが人よりあったんだと思います。格闘技をかじっていたので、ウエイトトレーニングにも馴染みがありました。でも、地力の強さが育まれたのは10代のころですね。当時、材木関係の職についていて、抱えるような大きな柱を運んだりなどが日常だったのと、同僚にアマチュアレスラーやボディビルダーがいて、負けじと張り合っていましたから自然に強くなっていきました」 20代でベンチ台を自宅の倉庫に置いたのが、長い筋トレ人生の始まりだった。毎日、我流でひたすら重さと戦うのが楽しかったという。 「やっぱり筋トレは身体のために大事ですよ。30代のころ、5年くらいパタっとやめてしまった時期があるんですが、みるみる太ってしまって。焦ってジムに入会したのが本格的にトレーニングを学ぶようになったきっかけです」
よく食べ、よく動く。元気の源は「純粋な楽しさ」
聞けば、先日は焼肉を90人前食べて周囲を驚かせたという。 「風邪を引かないし、走る力が衰えていないこともですし、同年代と比べても健康を感じる場面は多いですね。高強度のトレーニングというと怪我をしたり痛みを抱えて頑張るというイメージがあるかもしれないんですが、僕は逆ですね。どんどん健康になっていると感じます」 2時間たっぷりトレーニングをして、お風呂とサウナを満喫して帰る。トレーニングはアクティビティに近い存在だという。ボディビル大会への挑戦を薦められて参加したこともあるが、やはり自分はひたすら鍛錬に励むのが好きだと再確認したという。 「11歳になる娘が僕の影響か筋肉大好きなので、いつまでもかっこよく強い父でいられるように頑張ります。これからも今までどおり健康に、楽しくトレーニングを続けていきます。
「何を目指しているんですか?」。ジム通いに励んでいると、やや揶揄されるようにこの言葉を投げかけられる人は多い。だが、熱心なトレーニーは曖昧な理由を述べつつ、本音では“トレーニングがしたいからトレーニングをしている”のではないだろうか。目標や目的を持つことから離れ、ただ没頭できる趣味としても筋トレはとても良いものだと齋藤さんの生活は再認識させてくれた。
取材:にしかわ花 撮影:FITNESS LOVE編集部