ガーシー被告の母親出廷…暴露動画に「ふだんの息子ではないと…」 第2回公判 “恩返し”カウアン氏も
日テレNEWS NNN
俳優の綾野剛さんらを常習的に脅迫した罪などに問われている、“ガーシー”こと東谷義和被告の2回目の裁判が行われました。弁護側の証人として、ガーシー被告の母親と、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさんが法廷に立ちました。 ◇ 30日午後、東京地裁に姿を現したのは、白いワイシャツにネクタイを締めた、“ガーシー”こと東谷義和被告です。俳優の綾野剛さんらを、常習的に脅迫した罪などに問われています。 隣には、ジャニー喜多川元社長による性加害問題を告発した、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさんの姿もありました。支援者らに「ガーシー!」と名前を連呼されながら、裁判所へ入っていきました。 この日、開かれた2回目の裁判では、証人としてカウアン・オカモトさんと、ガーシー被告の母親の2人が法廷に立ったのです。 まず、法廷に立ったのは、カウアンさんです。 カウアン・オカモトさん 「去年から、ジャニーズ性加害問題を告発し、ガーシーさんが唯一、日本メディアで取り上げてくれ、勇気をもらい、恩があると思って来ました」 「ガーシーさんがいなければ、10年以上抱えていたことを言えなかったです。救われました」 2人が出会ったきっかけは、去年11月、カウアンさんがガーシー被告の動画で、ジャニー喜多川元社長による性加害を告発したのです。イギリスBBCによる、性加害の特集番組が今年3月に放送されるより前の出来事でした。 カウアン・オカモトさん 「ガーシーさんから『全部守るから、話して』と言われたので、決意しました」 カウアンさんは、ガーシー被告に性加害問題の告発を応援してもらい、“恩返し”のために出廷したというのです。 カウアン・オカモトさん 「脅迫は許されることではないし、暴露などはやめてほしいです。でも、救われた人も、勇気もらった人も多いと思うし。影響力をコメンテーターとか違う形で、みなさんにエンターテインメントを届けてほしいと思います」 「僕にできることがあれば、何でもします」 ◇ 続いて、法廷に立ったのは、ガーシー被告の母親(77)です。 弁護士 「どんな息子さんですか?」 母親 「おおらかで、優しい子だと思います。家族や友人に対して、怒ったことはありません」 身元引受人として、ガーシー被告と共に暮らす母親。“優しい息子”と語る姿を、ガーシー被告は、じっと見つめていました。 ◇ 実家が家宅捜索された際、ガーシー被告は、涙ながらに訴えていました。 ガーシー被告(今年3月 Instagramより) 「77歳のおかんだけは、ほんまにちょっと勘弁してください」 「俺のことは、どんだけボロカス言おうが、何しようがいいです」 “暴露系ユーチューバー”の息子を見た母親は――。 母親 「動画を見ましたが、烈火のごとく怒っているのを見て、怖くなりました。ふだんの息子ではない、と思いました」 しかし、息子のガーシー被告の動画を“見て見ぬふり”をしてしまったと反省している、といいます。 今後について母親は「息子の行動を見て、注意していきたいです。二度と、こういう犯罪を起こさないと信じています」と述べました。 次回の裁判は12月21日に開かれ、ガーシー被告の被告人質問が行われる予定です。