3位通過を喜ぶスロベニアの選手（ロイター）

＜欧州選手権（ユーロ2024）：イングランド0－0スロベニア＞◇25日（日本時間26日）◇1次リーグC組◇第3戦◇ケルン 　イングランド（FIFAランキング5位）がスロベニア（同57位）と0－0で引き分けた。大混戦のC組を1勝2分け（勝ち点5）で首位突破した。 　優勝候補が攻めあぐねた。前半21分にDFトリッピアーからMFライス、そしてFWフォーデンへとつなぎ。グラウンダーのパスをゴール前のFWサカが押し込んだが、オフサイド。この日唯一、ゴールネットを揺らした場面だった。 　その後、フォーデンのFKはスロベニアGKオブラクにキャッチされ、トリッピアーのクロスボールにFWケーンが飛び込んだが、一瞬遅くボールはゴールラインを割った。 　後半はライス、パルマーがミドルシュートを狙ったが、ゴールには及ばず。ボール支配率は71％に及び、12本のシュートを放ったが無得点で終えた。サウスゲート監督は「首位通過はうれしい」と話した一方で、「みんなハッピーな気分で帰るために2、3ゴールは必要だった」と率直な思いを口にした。 　徒労感を漂わせるイングランドとは別に、スロベニアは3分け（勝ち点3）の同組3位ながら、得失点差でA組3位のハンガリー、B組3位のクロアチアを退け、16強進出が決まった。全員が肩を組み、ピッチ上で歓喜のダンスを繰り広げた。 　就任から5年半も指揮しているケク監督は「イングランドの1位にはおめでとうだが、我々もそれに値する。今はハッピーな気分に浸ろう。そして明日からはトレーニングに戻り次の試合に向けて準備する」と笑顔で話し、喜びを噛みしめた。