「酒が弱いとコロナにかかりにくい!」佐賀大が発表した驚愕の研究結果に専門医も太鼓判
冬を迎え、新型コロナウイルスの感染者数が各地で増加している。 「コロナがインフルエンザと同じ5類に移行してから1年半以上たちましたが、今年1~6月に新型コロナウイルスで亡くなった人は、人口10万人当たり14.6人と、いまだ全国民の死因の2.3%を占めています。特に今冬は、従来の変異株より感染力の強い『XEC株』が猛威を振るうと見られており、油断は禁物です」(全国紙社会部記者) ■【画像あり】感染症予防に有効な最強グッズとは そんな中、コロナ感染に関する“意外な研究結果”が注目を集めている。 「佐賀大医学部の松本明子准教授と、同大客員研究員で農水省消費・安全局農産安全管理課審査官の高島賢氏のグループによる共同研究です。お酒で顔が赤くなる445人、ならない362人について新型コロナの罹患率を調べたところ、赤くなる人は、そうでない人に比べ、5分の1の罹患率だったというんです」(医療関係者) 酒で顔が赤くなる体質は、「アジアンフラッシュ」と呼ばれる。世界的には8%程度だというが、日本を含めた東アジアは人口の35~45%が、この体質に該当するのだそうだ。 「いわゆる酒に弱い体質ですが、その後の調査でも、この体質の人はコロナによる入院率が低く、発症の時期も遅くなる傾向があったそうです」(前同)
■マウス実験でも証明、アルコールに弱いと感染症に罹りにくい
そもそも、酒を飲んで顔が赤くなるのは、アルコールを肝臓で分解した際に産生されるアセトアルデヒドを、無害な酢酸に変える“酵素(ALDH2)”の働きが弱いため。結果、有害なアセトアルデヒドが蓄積され、顔が赤くなったり、動悸や頭痛などが引き起こされたりする。 「同じアルデヒド類でも、人体で作られるホルムアルデヒドは殺菌作用がある。松本准教授は“顔が赤くなる人はホルムアルデヒドの濃度も高めなので、コロナなどのウイルスの防御に役立っているのでは”という仮説を立てています」(同) 今年3月の国際的医学専門誌に掲載された、この論文を閲覧した予防医学の専門家である岡田正彦・新潟大学名誉教授(医学博士)は、こう解説する。 「検体の集め方や分析法に再考の余地があるとはいえ、お酒を飲むと顔が赤くなる人はコロナなどにかかりにくく、重症化もしにくいという今回の研究には十分、説得力がある。マウスをアルコールに弱い体質に変えると感染症に罹りにくくなるという研究データもある。アルコールの分解によって生じる物質は、類似物が体内にも存在し、殺菌作用がある。その濃度が常に高いから、という仮説もうなずけます」 酒に弱い人は、やっぱり感染症には強かった!?
ピンズバNEWS編集部