まさかの“放出”に…無償トレードで移籍した選手6人
長野久義
出身:佐賀県 投打:右投右打 身長/体重:180cm/85kg 生年月日:1984年12月6日 ドラフト:2009年ドラフト1位 2度の入団拒否を経て読売ジャイアンツに入団したものの、人的補償として一度はチームを去った選手が長野久義だ。 日本大学で活躍した長野は、2006年のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから指名されたが入団せず。Honda時代の2008年には千葉ロッテマリーンズから指名されるも、再び入団拒否。翌2009年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団した。 ルーキーイヤーからヒットを量産し、新人王を受賞する活躍を見せると、その後も上位打線を任されて位打者、最多安打などのタイトルを獲得。巨人打線に欠かせない存在となった。 しかし、2018年は入団後初めて規定打席未到達に終わると、丸佳浩の移籍による人的補償で広島東洋カープに移籍した。 2020年には95試合に出場し、打率.285(規定未満)、10本塁打を放つなど存在感を示していたが、徐々に出場機会が減少。広島側の配慮から、2022年オフに無償トレードで巨人へ戻る形となった。 復帰初年度となった今季は、75試合出場で打率.259(規定未満)、6本塁打とまずまずの数字。来季以降もベテランらしい働きで、チームを支えていく。
加藤匠馬
出身:三重県 投打:右投右打 身長/体重:175cm/83kg 生年月日:1992年4月29日 ドラフト:2014年ドラフト5位 無償トレードで古巣に復帰という、珍しい経験をした選手が加藤匠馬である。 三重高校では1年秋にキャッチャーへ転向し、3年春には甲子園を経験。青山学院大学では1年時から出場機会を得ると、強肩を期待されて2014年ドラフト5位で中日ドラゴンズへ入団した。 入団後数年間は一軍での出場がほとんどなく、ベンチを暖めるシーズンを過ごしたが、2019年には捕手としてチーム最多の92試合に出場。その一方で、打率.228と打撃面での課題が浮き彫りになったシーズンに。 その後は木下拓哉の台頭で次第に出場機会が減り、2021年に加藤翔平とのトレードで千葉ロッテマリーンズへ移籍。しかし、2022年は24試合の出場で打率.111と苦しみ、同年オフに無償トレードという形で中日に復帰した。 しかし、古巣復帰後も木下拓哉や宇佐見真吾がスタメンマスクを被る試合が多く、加藤の出番は限られている状態だ。長年の課題となっているバッティングを向上させ、チーム内での存在感を高めていきたい。
ベースボールチャンネル編集部