イースタン・リーグ日本ハム対西武　鎌ケ谷での最後の登板を1回無失点に抑えた日本ハム鍵谷（撮影・水谷京裕）

＜イースタン・リーグ：日本ハム4－0西武＞◇20日◇鎌ケ谷 　今季限りでの現役引退を表明している日本ハム鍵谷陽平投手（33）が20日、イースタン・リーグ西武戦で鎌ケ谷での最終登板に臨んだ。 　4点リードの7回。場内に鍵谷の名前がアナウンスされると、球場に駆けつけたファンから温かい拍手が送られた。「マウンドに行く時もたくさんの人に拍手いただいてうれしかったですし、ここからプロ野球生活がスタートしたので。でも、やっぱりジーンとくるものもありました」。思いを込めたマウンドは最速147キロを計測するなど、3者凡退に抑える見事な投球を見せた。最後の打者を打ち取ると、ベンチ前に出てきた選手と笑顔でハイタッチ。「抑えられて良かったなっていう思いと、いいボール投げられたっていう感じもあったので。そういった意味でも、やっぱり納得のいく登板だった」と鎌ケ谷でのラスト登板を晴れやかな表情で振り返った。 　栗山CBOも鍵谷の勇姿を見届けに訪れた。「栗山さんもこうやって来ていただいて、わざわざこう声をかけていただけて、本当にありがたいなと思います」と恩師にも感謝した。 　試合後にはチームを代表して中島から花束が贈られた。続けてチームメートとの記念写真に納まり、最後は胴上げで送り出された。25日の楽天戦（エスコンフィールド）では試合終了後に引退セレモニーが予定されている。「たくさんの皆さんに見ていただけるのは最後になるので。そういった意味では感謝の思いを持って、その1日を過ごしたいと思います」。鎌ケ谷のファンに別れを告げた後は、北海道のファンに感謝を伝えにいく。