角銅真実＆バンクシア・トリオ

ジャズ、現代音楽など音楽ジャンルに寄らず、すばらしい音響のホールの中で生まれるアコースティックを主体とした＜最上のライヴ音楽＞を楽しむシリーズ『コンサートホールで聴く、最上のアコースティック・ミュージック・シリーズ』の第3弾が、2025年2月1日(土)・2日(日) に開催される。会場は美しい音響に定評のある浜離宮朝日ホールだ。 【全ての写真】両日とも登場する角銅真実 注目は両日とも登場する角銅真実だ。角銅の音楽活動は一言でまとめられない。マリンバやパーカッションなどの打楽器に加え、ピアノやギターなど多彩な楽器も操るマルチプレイヤー、自身の美しい声を生かしたシンガー、映画や舞台、ダンスなどへの楽曲提供を行うソングライター、身の回りのありとあらゆるものを用いて自由な表現活動を展開するパフォーマー……そのすべてが角銅真実であり、唯一無二の存在感を放っている。2024年1月には、4年ぶりのソロアルバム『Contact』をリリースし、西日本の1府3県をめぐる『Contactツアー』を成功させた。自身の活動にとどまらず、原田知世や満島ひかりなど様々なアーティストのライブサポート、レコーディングに携わるなど、活動の幅を着実に広げ続けている。 コンサート第1日は、この角銅真実が率いる《チェンバーアンサンブル》が出演する。角銅（ヴォーカル、マリンバ、ギターほか）を中心に、秋田ゴールドマン（ウッドベース）、巌裕美子（チェロ）、古川麦（ギター、コーラス）、銘苅麻野（ヴァイオリン）という魅力的な顔ぶれに加え、さらに当代随一のジャズ・ドラマーである石若駿がゲスト出演する。劇場版アニメ『BLUE GIANT』で登場人物のドラム・パートの実演奏を手がけるなど今最も話題のドラマーが刻むリズムが、角銅が生み出す重層的な弦楽アンサンブルと重なり、いかなる音響空間を作り上げるのかに期待したい。 第2日のメインは、《バンクシア・トリオ》だ。須川崇志（ベース）、林正樹（ピアノ）、そして石若駿という日本の音楽シーンを席巻するトッププレイヤーによるジャズ・トリオで、柔軟で幅広い音楽性と圧倒的なグルーヴを生かした演奏が魅力。近年ではドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の音楽制作への参加や平原綾香、YUKI、夏木マリらとの共演も果たし、好評を博している。2日目は、このトリオにゲストとして角銅真実が参加する。3人の強力なグルーヴと角銅のイマジネーションが融合して生まれる、ここでしか聴けない無類の音楽が生まれるに違いない。 浜離宮朝日ホールの空間いっぱいに広がる豊穣で美しい響き、溢れるように生み出される圧倒的な《グルーヴの渦》、そして《イマジネーション溢れる音楽世界》……日本音楽界の最前線を体感する2日間を楽しみたい。 ＜公演情報＞ 角銅真実チェンバーアンサンブル & バンクシア・トリオ 2DAYS スペシャル・コンサート 2025年2月1日(土)・2日(日) 東京・浜離宮朝日ホール