ホンダの意地と技術の結晶! 1981年「CBX400F」、1982年「CBX400Fインテグラ」【柏 秀樹の昭和~平成 カタログ蔵出しコラム Vol.9】
オートキャンセル式ウインカーなど先進装備を採用したインテグラ
CBX400Fがデビューした頃の日本はオイルクーラーをオイルリザーバータンクと命名し、カウルはメーターバイザーと表現したり、さまざまな規制がこの頃に大きく緩やかになった時期でした。CBX400Fインテグラはフレームマウントの大型カウル(フェアリング)を装備した日本初のバイク。当局の規制も徐々に緩和方向になった時期に生まれたバイクと解釈できるでしょう。 ──CBX400Fインテグラ 主要諸元■全長2060 全幅720 全高1275 軸距1380 シート高775(各mm) 車重180kg(乾)■空冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 399cc 48ps/11000rpm 3.4kg-m/9000rpm 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=3.60-18 R=4.10-18 ●1982年7月1日発売 ●当時価格:54万9000円
オートキャンセル式ウインカー装備も国内初。輸出主体だった同時開発モデルCBX550Fインテグラにも採用。ウインカー消し忘れ防止に役立つ先進的な装備ですが北米市場ではすでにハーレーなどには常識的な装備です。 さて、80年代初頭のホンダといえばニューレーシングを意味するNRプロジェクトで楕円ピストンのGPマシンに没入していた時期。4サイクルV型4気筒エンジンの市販車もこの流れで次々に生まれてきた頃。そんな技術革新目白押しの最中に空冷DOHC4バルブ4気筒の400スポーツ車CBX400Fを発売したという背景があります。 同時期ライバル他社は前輪19インチとツインショックの組み合わせ。70年代の技術を残したモデル群に対してCBX400Fは前後18インチ、リンク式リヤサスペンションを装備して後発モデルゆえに最新の技術構成としていたのです。 ──CBX400Fのカタログにはフレディ・スペンサーを起用。 ──CBX400Fインテグラはスーパースポーツを標榜した。 ──1981年式のツートーンカラー。 ──1981年式のツートーンカラー。 ──1981年式のソリッドカラー。 ──1982年式のインテグラは赤×白のツートーンのみ。
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