〈旭川・江別…2つの全裸集団暴行死〉「男好きの肉食系、中学で孤立、共犯は年下」“主犯の女”の共通点と相違点「江別事件は自首、旭川のリコ被告は逮捕すらネタに…」
「何見てんだよ」二人とも他者に対し攻撃的な部分があった
こんな相違点が多い内田被告と川村容疑者だが、両者が率いた事件の共通点は、年下の少年らが関与し、被害者を裸にさせたということ。 内田被告も川村容疑者も、性欲が強く男に対して積極的だという証言が多数あり、これが少年たちが犯行に加わったこととどう関係していたのかも調べが進めば明らかになるだろう。 そして両者とも中学、高校時代はともに周囲から距離を置かれた存在だった。内田被告の場合は『関わり合いになりたくない』という理由が多く、そこにはワルだった内田被告に対する恐怖心もあると思われる。 川村容疑者の場合は男子にも女子にも嫌われていたという理由だが、これについては「カエルに似ている」など容姿いじりに端を発する「いじめ」の延長ではないかと思われる。 また二人とも、他者に対し攻撃的な部分があった。大学入学後の川村容疑者は、講義の際に自分が座りたかった席が埋まっていると、あからさまに「邪魔くさいなー」とその学生に聞えるように声を上げていたという。 内田被告は中学生時代から暴力的なエピソードには事欠かず、事件の直近も旭川の繁華街・サンロク街で「何見てんだよ」と通行人に絡んでいた姿を見られていた。 先ほどもふれたが、両者の交友関係には圧倒的な違いがある。内田被告は旭川一の歓楽街であるサンロク街をはじめ、地元一帯の年代や男女を問わず知られていて、その層も様々だ。クラブなどのストリート系の人間や、ヤクザ関連、ギャル。旭川に限らず札幌市や九州にも友人がいたと言われる。 一方、川村容疑者は基本的にはコンビニ回りと同じ大学の人間にしか知られていないという印象を受ける。内田被告は陽キャで、川村容疑者は陰キャという証言通り、交友関係もまったく異なっているのだ。 これはあくまで取材した所感でしかないが、内田被告は幼少時から繁華街に出入りし、アウトロー慣れしていたという印象だ。ヤンキーや不良とも繋がりがあり、「暴力」に親和性があったと思われる。 一方で川村容疑者に関しては、半グレや不良などが用いる暴力とは異質の、例えば物に当たるとか、不快な思いをさせるなどの暴力性がある印象を受ける。 川村容疑者に関しては自身も高校時代、「カエル」と呼ばれるなど、周囲から言葉の暴力を受けている。内田被告は昔から体格がよかったこともあり、自身が暴力の被害には遭わずに育ったとみられる。