広島のカキ、ようやく水揚げ 猛暑の影響で解禁遅れ
生産量が日本で最も多い広島県産の養殖カキの水揚げが21日、解禁された。例年は10月頭だが、今年は猛暑で海水温が高く推移した影響で、身入りが十分でないと判断されたことなどから、解禁日が3週間ほど遅くなった。 広島湾では、日の出とともに同県廿日市市の「島田水産」の船が出航し、いかだから針金で海中につるされたカキを船のクレーンで引き揚げ、1メートルほどの大きなはさみで針金を切断して収穫した。 島田泰昌社長(38)は「これからもっと身が締まっていく。生産地や時期ごとに違う味を楽しんでほしい」と話した。 県水産課によると、収穫量の目標は例年通り2万トンを見込んでいる。