ANA、バーチャル旅行できる新アプリ、ANA経済圏への入り口に、コミュニティ形成や日常サービスも展開
バーチャル旅行空間やショッピング空間でマイルを活用
ANA GranWhaleの主要コンテンツは、「V-TRIP/Skyモール」「コミュニケーション」「マイルを貯める/使う」の3つで構成される。 V-TRIPでは、ローンチ時で国内61ヶ所、海外3ヶ所の訪問先を展開。提携先には、京都府/京都市、北海道、沖縄県、金沢市、和歌山県、愛媛県などの自治体のほか、星野リゾート・リゾナーレ・トマム、横浜赤レンガ倉庫などの施設も加わる。また、海外では、カリフォルニア州観光局、カタルーニャ観光局(スペイン)、タイ国政府観光庁、オーストラリア政府観光局と連携。「海外については、海外旅行促進のためにも連携先を増やしていきたい」考えだ(冨田氏)。 V-TRIPの特徴の一つが、訪問先でガイドを設定していること。京都の二条城と祇園新橋では、歴史学者の磯田道史氏を迎えた。また、グラフィックの精度の高さにもこだわり、旅のリアリティを追求。冨田氏は「実写と遜色ない景観で、アバターを撮影できる」と自信を示した。 訪問先で撮影した写真は、ANA GranWhale内のアルバムに保存できるほか、他のSNSに投稿することも可能。最大4人までのグループが参加するマルチプレイ機能も備え、グループ内でのチャットによるコミュニケーションを行うこともできる。 冨田氏は「海外のユーザーにとっては、日本の良さを知ってもらう機会になる」と話し、インバウンドの需要喚起にもつにがるとの期待を寄せる。現在のところ、日本語のほか英語と繁体字でサービスを提供する。 Skyモールには、ANA FESTAなどANAグループ4店舗に加えて、ミズノ、ラコステ、ジャーナルスタンダード、シップスなどのアパレルのほか、三菱UFJ銀行、セキスイハイムなど10店舗が参画する。バーチャル店舗では、ECによる商品購入のほか、アプリ上でアバターが身につけられるデジタルアイテムも用意する。 マイルについては、AMC会員はANA GranWhale内で使える「Vマイル」を1マイル=1Vマイルで交換可能。また、バーチャル空間で「グランチップ」を集めると、ANAのマイルが貯まる「マイルガチャ」を引くことがでるほか、グランチップ交換所では、アプリ内で使用できるさまざまな衣装やアイテムと交換することも可能。 「グランチップ」 はログインボーナスや「Skyロビー」や「Skyモール」のエリア内で毎日獲得することができる。
トラベルボイス編集部