能登被災地への職員派遣きっかけ 小型トイレカー導入、災害に備え「生活に必要不可欠」
奈良県葛城市は災害時のトイレを確保するために、自走式小型トイレカー2台を導入した。軽トラックを改造した車両で小回りが利く。災害時のほか、市民らが集まる屋外行事などで活用していきたいとしている。市によると、県内で小型トイレカーの導入は初めて。 昨年1月1日に発生した能登半島地震の被災地に派遣された市職員が、現地でトイレ不足の問題を目の当たりにしたことから、導入した。 導入された小型トイレカーは車体の左右に個室トイレが整備されている。災害時には細い道を通る必要もあるため有用性が高く、普通免許で運転できる点もメリットになっている。 1台あたり858万円の2台を市が購入。側面には市の花のキクとボタンをあしらい、後方には市のマスコットキャラクターの蓮花(れんか)ちゃんが描かれている。 市生活安全課の担当者は「トイレは生活に必要不可欠なもの。小型トイレカーを十分活用していきたい」と話している。