別府市で「日本版ライドシェア」の運行スタート 市内のタクシー全8社が導入
夜間帯のタクシー不足対策を目的に、大分県別府市で「日本版ライドシェア」の運行が13日、始まった。大分運輸支局によると、「日本版」の導入は県内で初めて。市タクシー協会は市民や観光客の移動手段の確保につなげたい考えで、「乗りたい時に利用できるサービスをつくっていきたい」と話す。 市内のタクシー全8社が導入した。市中心部で「繁華街ライドシェア」、北部地域で「北部地区ライドシェア」を運行。「繁華街」が金、土曜の午後6時~翌午前1時、「北部地区」が月―金曜の午後8~11時に走る。
専用のステッカーを張った各社のタクシー車両を使う。運転手の新規雇用はしておらず、当面は各社の事務職などの社員が運転を担う。「収益性が見込めれば新たに運転手を採用したい」(同協会)という。利用者は専用アプリを使い、事前に迎車場所と目的地、運賃を確定させた上で配車を依頼する。 出発式が同市南立石のタクシー会社駐車場であった。関係者があいさつし、テープカットをした。同協会の田中陽介事務局長(41)は「あくまでもスタート地点。利用状況のデータを収集し、サービスを今後さらに磨いていきたい」と力を込めた。