「実家暮らし」の娘が「給料」を一銭も家に入れません。正直迷惑しているのですが、こういったケースは多いのでしょうか…?
社会人の子どもに対し、働いて稼いでいるのであれば、実家暮らしの場合でも「家にお金を入れてほしい」と考える親は多いでしょう。 実際「実家に生活費としてお金を入れている社会人の割合はどのくらいなのか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。 今回は「実家暮らしの社会人は生活費をいくら家に入れているのか」について、具体的なデータとともに解説します。
実家暮らしの社会人は生活費をいくら家に入れている?
保険マンモス株式会社が、2022年3月に実家暮らし中の男女500人を対象として実施したアンケートでは、実家に入れているお金の平均金額は月約4万円でした。年代別の実家に入れている金額は表1の通りです。
※保険マンモス株式会社 「実家暮らしの方へのアンケート調査」を基に筆者作成 50代までは、年齢が上がるにつれ平均金額も上がる傾向にあることが分かります。この結果は、給与額が上がることに伴い、実家に入れる生活費も増やしているからだと考えられるでしょう。
生活費を家に入れている実家暮らしの社会人の割合は?
同調査では、「実家にお金を入れていない」という回答は全体の26%となっています。 結果、回答者の約7割は実家にお金を入れていることが分かりました。「実家にお金を入れていない」という社会人の年代別での割合は、表2の通りです。
※保険マンモス株式会社 「実家暮らしの方へのアンケート調査」を基に筆者作成 実家にお金を入れている社会人の割合は多い傾向ですが、19歳以下の年代に限っては、半数以上が「実家にお金を入れていない」ことが分かります。
一人暮らしの場合は生活費がいくらかかる?
実家暮らしの社会人が実家に入れている生活費の平均金額は、月約4万円だということが分かりました。 しかし、今後は子どもが実家を出て、一人暮らしをする可能性もあります。そのため「仮に実家を出て一人暮らしをした場合、生活費が具体的にどの程度かかるのか」についても見ていきましょう。 総務省統計局の「2023年家計調査」によると、単身世帯の1ヶ月当たりの消費支出(食費や水道光熱費などを合計した金額のこと、いわゆる生活費)の平均金額は、表3のような結果となりました。