「見た目」にビビなら買い! 日産ジューク・ハイブリッドへ試乗 内装とデジタル技術をアップデート
動力性能に不満なし 見た目にビビと来たら買い
パワートレインは従来どおり。日産の1.0L 3気筒ターボガソリンは131ps、ルノーから提供を受ける1.6L 4気筒ターボガソリン・ハイブリッドは143psを発揮する。 今回試乗したのは1.6Lハイブリッドの方だが、動力性能には不満なし。都市部などの低速域では、充分な距離を電気で静かに走行できる。 高速道路の速度域では、駆動用モーターはやや非力。エンジン始動までタイムラグがあり、回転が始まると荒っぽいノイズが聞こえる。ルノー独自のドッグクラッチを採用した4速ATは、稀に変速タイミングが悪い場面はあるものの、全体的な印象は良い。 乗り心地は落ち着いているが、速めのスピードで舗装のツギハギなどを通過すると、やや処理に手を焼く場面も。試乗車は、19インチと大きいホイールを履いていたことも影響しているだろう。標準は17インチだ。 ステアリングホイールは軽く回せ、市街地では軽快。とはいえスポーティとはいえず、運転を楽しめるわけではない。 英国価格は、2万3485ポンド(約444万円)から。このクラスとしてはかなりお手頃な設定にある。今回のフェイスリフトで、車内のデジタル環境はライバルと肩を並べており、競争力は増したといっていい。 走りの良いフォード・プーマに、内装の良いフォルクスワーゲンTクロスなど、それぞれの強みを持ったクロスオーバーがしのぎを削る、このクラス。だが、ジュークのように個性的なスタイリングを持つモデルは存在しない。 見た目にビビと来たのなら、従来以上に迷う必要はなくなったといえる。
日産ジューク・ハイブリッド 143 Nスポーツ(欧州仕様)のスペック
英国価格:2万3485ポンド(約444万円) 全長:4210mm 全幅:1800mm 全高:1595mm 最高速度:165km/h 0-100km/h加速:10.1秒 燃費:20.8km/L CO2排出量:109g/km 車両重量:1348kg パワートレイン:直列4気筒1598cc ターボチャージャー+電気モーター+ISG 使用燃料:ガソリン 駆動用バッテリー:-kWh 最高出力:143ps/5600rpm(システム総合) 最大トルク:15.1kg-m/3600rpm(システム総合) ギアボックス:4速オートマティック(前輪駆動)
ジェームス・アトウッド(執筆) 中嶋健治(翻訳)