《落花生》と《ピーナッツ》の違いは?薄皮は食べた方がいい? 美容・健康にうれしい2つの栄養ポイント
落花生、ピーナッツの違いは?
落花生は、ピーナッツとも呼ばれていますが、木の実ではなく豆の一種で、土の中で実ります。花が咲いた後、下に落ちて地中で実を結ぶことから「落下生」という名前が付いたとか。掘りたての生落花生を味わえるのは、秋ならでは。この記事では、落花生(ピーナッツ)の栄養をクローズアップしたいと思います。 【画像】落花生と言えば…千葉!地元民が選ぶ千葉のお土産ベスト10!落花生関連が多数ランクイン(17枚) 落花生とピーナッツは同じものを指し、殻付きのものを落花生、殻から取り出した豆をピーナッツや南京豆(なんきんまめ)と呼ぶことが多いようです。
生活習慣病の予防を助ける良質な脂質に注目
実の半分近くが脂質で、20粒ほどで角餅1個分を上回るカロリー(エネルギー量)があります(※1)。とはいえ、脂質の多くは不飽和脂肪酸のオレイン酸やリノール酸。オレイン酸は、酸化しにくくLDL(悪玉)コレステロールを減らして生活習慣病を予防する働きがあり、リノール酸は体内でつくることができないため食べ物から摂る必要がある必須脂肪酸です。さらに、脳機能を高める働きが注目されているリン脂質のレシチンも含まれています。つまり、健康によい脂質が落花生にはぎゅっと詰まっているのです。 (※1)参照:『日本食品標準成分表(八訂)増補2023年版』、奥嶋佐知子監修『食品の栄養とカロリー事典 第3版』女子栄養出版部を参考に筆者が再計算。ピーナッツ(大粒種・炒り)20粒約10gのエネルギー122kcal(キロカロリー)、角餅1個約50gのエネルギー112kcalを比較。
アンチエイジングや二日酔い予防の強い味方
ほかにも、強い抗酸化作用で細胞の老化や動脈硬化などを予防するビタミンE、アルコールの代謝を助けて二日酔いを軽減するナイアシンをはじめとするビタミンB群、加齢とともに体内でつくられる量が減ってしまうコエンザイムQ10、たんぱく質や食物繊維も含まれています。また、捨ててしまいがちな赤茶色の薄皮には、美肌やアンチエイジング効果が期待されているポリフェノールの一種(レスベラトロール)も。口触りが嫌でなければ、薄皮ごといただくのが栄養面ではおすすめです。
秋限定のおいしさ!生落花生の塩ゆで
日頃、炒ったピーナッツしか食べたことがない人は、この秋ぜひ生落花生を見かけたら塩ゆでや落花生ごはんを食べていただきたいです。ゆで方は、とてもシンプルで簡単。流水で殻の汚れをよく落とし、多めの水に塩分濃度2~3%の塩(例:水1リットルなら塩20~30g)を入れ、水からゆがき、沸騰後30分ゆでたら鍋蓋をして火を止め、そのまま10~15分放置してザルに上げればOK。味わったことのないホクホクした食感と甘みがクセになります! また、塩ゆでした落花生(または生落花生)を殻から取り出し、炊き込みごはんにしてもおいしいですよ。
LASISA編集部