【中日】やり投げディーン元気が始球式 小笠原から助言もワンバン投球 「緊張もあった」
◆JERAセ・リーグ 中日―ヤクルト(16日・バンテリンドーム) 陸上男子やり投げのディーン元気選手が始球式に登場した。 やり投げの日本記録87メートル60センチを超えるため、目標に掲げる「88」メートルにちなんだ背番号のユニホームで登場。鋭いワンバウンド投球ながらも、球速は139キロを計測し、スタンドからは拍手が沸き起こった。ラプソードで計測した自身最速は142キロだっただけに「もう少し出せたかな。シーズン前の体も仕上がってる状態だったので、球速を出せる状態としては今が一番だった。悔しい」と唇をかんだ。 過去には、中日の小笠原、勝野と自主トレを行ったこともある。平地で投げるやり投げと異なり、この日はマウンドで傾斜を使っての投球。投球前には小笠原から「ボックスの上から降りて投げる感じの感覚で投げるといいかもね」と助言を受けた。だが、思っていたよりも傾斜は低かったようで、「低めに投げすぎたかな。でもまっすぐ投げられなかったのは僕の緊張もあったから。また機会があれば、準備したい」と次回に意欲を見せた。 2012年ロンドン五輪代表で、今夏のパリ五輪出場を目指すディーンは「3大会ぶりになるので、必ず出場権を獲得できるように。決勝に残ってメダルを目指して頑張りたい」と力を込めた。
報知新聞社