車検をできるだけ安く済ますには? ユーザー車検の方法と費用を、自分で整備・車検を通したことのある業界通が解説します
ユーザー車検って初心者でもできますか? 初めてガイド
クルマを維持するうえで儀式というか、欠かせないイベントが車検です。公道を走る以上はナンバーが付いていて、かつ車検が有効でなければならないというのは誰もが知っていること。ただ、それゆえに時間もさることながら、費用的な負担が大きいのも事実。そこで、なんとか安く済ませようとあれこれ考えるわけです。今回は、費用を抑えるうえで気になる「ユーザー車検」について、初心者向けにガイドしていきます。 【画像】車検の費用を安く抑えるには?「ユーザー車検」を見る(7枚)
24カ月点検だけ、ディーラーや整備工場にお願いする方法も
メンテナンスの知識がまったくない人なら、車検専門店やガソリンスタンドで格安なところを探したりする。また、日頃からDIYでメンテナンスをしていれば、ユーザー車検にトライというのもありだろう。そもそも、車検費用というのは税金が大きな割合を占めているので、激安になるということはありえない。正確には整備費用や代行手数料が安くなるだけということはまず頭に入れておいてほしい。 そのうえで、ユーザー車検は一般ユーザーでも可能なのかを考えてみたい。整備部分を闇雲に安くすると、肝心の整備がおろそかになる可能性があるので、そうなると本末転倒なだけ。この部分はしっかりとやるとして、DIYで普段からいろいろとやっている人なら問題なくできるだろう。そもそも車検でチェックされる項目は多くはないし、ベースとなる24カ月点検もひとつひとつ見ていけば難しくはない。そうなると税金は別にして、車検を通すのに必要な印紙代や手数料のみで済む。ちなみに自分のクルマを自分で整備する分には、ブレーキの分解整備でも問題ない。 そして問題は、自分ではできないけど、整備はしっかりと行って、ユーザー車検にはトライしたいという場合。一見するとワガママな気もするが、こちらも方法があって24カ月点検だけ、ディーラーや整備工場にお願いすればいい。車検時にチェックされる記録簿も作ってくれるのもメリットだ。費用は別途修理が発生する場合は別にして、24カ月点検費用は日本車なら1万5000円程度なので、負担は小さい。